連立与党自民連の李完九(イ・ワング)院内総務は16日、「いまは野党ハンナラ党と選択的協力を具体化しなければならないくらい国政が混迷している状況だ」との見解を示した。
同総務は同日ソウル中区新堂洞(チュング・シンダンドン)にある金鍾泌(キム・ジョンピル)名誉総裁の自宅を訪ねて同総裁に会った後、ソウル麻浦(マポ)の党本部で記者懇談会を持ち、「マスコミ各社の調査問題、南北問題など国家の基幹を揺るがすだけの状況が多く、自民連が声を少し出すべき」だとし、このように述べた。
李総裁は「ことによっては国家の紀綱とアイデンティティーを確立し、国民が期待していることに対し、選択的にハンナラ党との協力関係を検討することもできる」としたうえで、マスコミ各社への税務調査に対する国政調査、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金剛山(クムガンサン)観光事業、国家保安法問題などを「選択的協力懸案」などの例として挙げた。
李総務は、国会採決の過程においての協力も含まれるのかという質問に対し「当然だ、採決を前提にしなければ言葉の遊戯だ」と答えた。
しかし「与党民主党との協調の枠組みが変わるものではなく、今後さらなる協調に向けて事前協議を強化して行きたい」との考えを示しており、ハンナラ党との協力が全面的なものではないことを明確にした。
同総務は「金名誉総裁とは相談していない」と述べたが、金名誉総裁も米国訪問を終えて14日帰国する際、「たとえハンナラ党と言えども、この国に必ず必要な考えを持っている党ならば、協力できない理由がない」と語ったことがある。
一方、金大中(キム・デジュン)大統領はハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)総裁との与野党トップ会談を前後に、金名誉総裁と会談を持ち、政局全般に関し意見を交わす予定の模様だ。
金昌赫 chang@donga.com






