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インド・パキスタン首脳会談が決裂

Posted July. 18, 2001 20:40,   

宿敵関係のインドとパキスタン間の国交正常化に向けた歴史的な首脳会談が、53年間にわたるカシミールの領土紛争問題の扱いをめぐって両国の意見が対立したまま予定していた共同宣言も出せず、物別れに終わった。

インドのバジパイ首相と会談するため14日、インド北部地区のアグラを訪問したパキスタンのムシャラフ大統領は、会談が決裂したことから、16日夜、バジパイ首相と1時間ほど会合した後、17日未明にイスラマバマドへ戻った。

消息筋によると、会談中、バジパイ首相はムシャラフ大統領のパキスタン訪問招請を受け入れたが、会談が成果なく終わったため、次の首脳会談が開かれるかどうかは不透明だという。

両首脳は16日午後までは友好的な雰囲気のなか核兵器、戦争捕虜、貿易問題などをめぐって話し合い、共同宣言に向けた草案を作成したが、カシミール紛争と関連しては性格を規定する段階から双方の意見の隔たりが大きかった。

ムシャラフ大統領は「カシミール紛争を解決しなくては両国の国交正常化に向けた進展は有り得ない」と明らかにした半面、バジパイ首相は「パキスタンの支援を受けたイスラム民兵隊のカシミール地域内での反乱問題を含め様々な議題を取り上げよう」との態度を示した。外信は、両国が自国内の強硬派を意識して互いに譲られなかったと伝えている。

パキスタン側は「首脳会談の過程で3項目の共同宣言文の草案がまとまったが、バジパイ内閣がこれを拒否した」とし、「ムシャラフ大統領が予定時間を超えた16日夜まで待っていたが、インド側は全く誠意を示さなかった」と非難した。

外務省のマフムド報道官は「インド側は自ら修正した文書についても同意しなかった」と指摘した。これに対してインド側は「ムシャラフ大統領がカシミール民兵隊を『自由闘士』と呼ぶなど交渉する姿勢ではなかった」と反論した。

一方、首脳会談が開かれた期間中にもカシミール地域では紛争が続き、16日はインド軍とイスラム反軍とが衝突し42名が死亡するなど、今月4日以来、合わせて両国での死亡者は220名にのぼっている。



洪權憙 konihong@donga.com