韓国の海軍が24日、北方限界線(NLL)を侵犯した北朝鮮漁船を警告射撃で締め出した。これまで、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)船舶の韓国領海及びNLLの侵犯に曖昧な対応で一貫し、批判されていた韓国の海軍が、今回は軍本来の任務を果たす姿勢を示したことは高く評価できる。合同参謀本部によると、24日未明、NLLを侵犯した北朝鮮船舶に対し、韓国海軍の高速艇編隊が近づき、警告とともに検査しようとしたが、北朝鮮漁船の乗組員らが角材や鉄パイプを振り回して抵抗したという。
海軍が、今回ように北朝鮮側の挑発行為に断固とした対応をとれば、軍の士気も高まり、国民の信頼も得られる。与野党も口をそろえて今回の軍の対応を肯定的に評価している。
しかし、先日発生した北側の韓国領海とNLL侵犯事件に対し、金大中(キム・デジュン)大統領と青瓦台(チョンワデ、大統領府)側が依然として「韓国海軍は適切な対応をした」などといった認識を堅持しているのは残念だ。金大統領は、23日にもこのような旨の発言をしており、青瓦台関係者も24日、「この間NLLを侵犯した北朝鮮船舶は商船である上、抵抗もしなかったので、平和的な方法で退却させた」と述べた。
しかし、社会主義体制の北朝鮮には、厳密に言えば「民間の商船」は存在しない。たとえ、民間の貿易を担当している船舶があるとしても、それが武装しているのか、あるいは偽装したスパイ船なのかは、直接検問、検査を行ってみないと分からない。そのために作戦例規と交戦規則が必要なのであって、北朝鮮側による前例のない領海やNLL侵犯に、韓国海軍がそれを徹底して適用しなかったために批判されるのは当たり前である。
過去数十年間、停戦体制のもとにあった韓国が、無断で越境した北朝鮮船舶を警戒するのは当然のことだ。さらに、軍は北朝鮮船舶に対し、もっとも先に警戒すべき任務がある。不審なところがあれば、当然、検問と検査を徹底的に行わなければならない。「賢明に対処をする」として「領海の外に出ていってほしい」と訴えるのは、軍のあるべき姿勢ではない。さらに、侵犯の事実を報告された後もゴルフを続けた軍首脳部の行為は、とうてい許されないものだ。
おりしも、今日は、韓国戦争勃発から51年になる日だ。未だに、南北の間に具体的な軍事的緊張緩和に向けた措置は取られていない状況で、軍は北朝鮮に対する警戒態勢を少しも緩めてはなるまい。最近いろんな事態が重なって士気が低下している韓国軍だが、今回の警告射撃など、断固たる対応を取ったことを機に、再び士気を取り戻すことを期待する






