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フランスーブラジル、自尊心かけたランキング争い

フランスーブラジル、自尊心かけたランキング争い

Posted June. 07, 2001 18:30,   

「王者は一人なり」。

ワールドサッカーの双肩を担うフランスとブラジルとの、世界ランキングトップの座をめぐる争奪戦が始まった。

5月はじめに発表された、国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで、フランスが796ポイントをマーク、ブラジル(794ポイント)が7年間かけて築き上げた牙城を突き崩し、1位に上り詰め、ランキング競争に火をつけた。98年ワールドカップとユーロ2000を立て続けに制覇し、ワールドカップ以降勝率80%以上を維持し続けたフランスだったが、93年8月に世界ランキング制度が導入されて以来、トップの座に就いたのはこの時が初めてだった。

フランスとブラジルのランキング争いは、今回の2001コンフェデレーションズカップの開幕とともに熱気を増してきた。FIFAは、僅差で1—2位を争っている両チームのランキングポイントを、それぞれの試合が終わるたびに発表し、それとなく競争を煽っているのだ。

先にフランスの奇襲パンチを食らったブラジルが、今度は「カウンター」で応じた。自尊心に深い傷をつけられたブラジルが、先月31日に行なわれたカメルーン戦を2−0で圧勝し、1点差(802−801)で再びフランスを2位に引き下ろした。さらにブラジルは、フランスが1日、68位のオーストラリアに0−1で負けたことで、漁夫の利を得、3日には802−798点と、4点の差を広げるに至った。

しかしこれも束の間。戦列を整えたフランスが、3日夜に行なわれたA組の最終試合で、メキシコ相手に4−0で大勝し、再び1位の座を取り戻した。フランスが最強の面目を取り戻した半面、ブラジルは4日のB組最終試合で納得できる成績を残せず、日本に0−0と引き分け、辛うじて準決勝に進出。再びランキングが逆転した。

7日現在、フランスが805点、ブラジルが799点。歴代戦績では5勝3敗2引き分けとブラジルが優勢を誇る。

世界トップの座をめぐって、自尊心をかけた壮絶な争いを繰り広げているフランスとブラジル。コンフェデレーションズカップが終わった後、今月中旬に公式発表される6月の最終ランキングでは果たしてどっちが栄光のトップの座を手にするのか、注目したい。



梁鍾久 yjongk@donga.com