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[社説]今回が最後のチャンスだ

Posted June. 01, 2001 12:01,   

ボールはもはや与党民主党総裁である金大中(キム・デジュン)大統領に投げられた。党代表の建議というのは形式的な行為にすぎない。一気に吹き出した民主党議員らの声から問題の核心はすでに出し尽くされた。

今回のように大きく表出しなかったものの、政府与党の挫折と不満は、政権発足以来続いていてきた。この間民主党は、総裁権限代行体制から代表体制に変えるなど、見た目には党の変化を試みたが、依然として青瓦台(チョンワデ、大統領府)の陰から少しも抜け出せずにいる。そのため「党の地位と権限を強化しなければならない」とした建議は全然新しい話ではない。

残されたことは、党の総裁である金大統領が、どの程度この建議を具体的かつ実質的に受け入れるかということだ。形だけを取り繕う人事刷新では困る。今回の騒ぎが意味あるものとなるためには、根本的に金大統領が党の自律性を認め、民主化を保証するといった認識の転換から始められなければならない。

総裁主宰の党最高委員会議を定例化するなど、制度的な裏付けが重要だ。しかし、それより先に、党を独立した主体として認め、尊重しなければ制度やシステムは形骸化する。昨年8月に民主党の最高委員らが選出された際、党総裁と月1回以上の定例会合を持つことを取り決めたが、その後うやむやになったことが端的な例だ。

事実、民主党の「内部反乱」の形で表出された国政刷新要求は、金大統領の国政運営方式が民主化の実質的内容と矛盾したことからはじまり、積もり積もったものと言える。いわゆる「非公式ライン」に依存する人事システムは民主化と相反する「人治」の典型だ。

無理に進められた金大統領と金鍾泌自民連名誉総裁によるDJP共助の復元と3党連立も、実質的な民主化とはかけ離れている。金大統領は、民主党議員からも「3党連立を再検討しなければならない」との声が聞かれることに注目すべきだ。また「青瓦台(チョンワデ、大統領府)が政権継続にしがみついてはいけない。成功した政府として名を残すべきだ」との声にも耳を傾けなけらばならない。この間、数の論理で「強い与党」を自負してきたが、民意は離れているという現実を直視すべきだ。

今回が最後のチャンスだ。金大統領は今日の国政昏迷への責任を痛感し、国政刷新策の青写真を打ち出すべきだ。そのためには周囲の意見に耳を傾けなければならない。民意を遮断する「人のカーテン」から抜け出さなければならない。非公式ラインの除去は、これ以上長引かせてはならない。