西海岸高速道路から爽やかに伸びている西海大橋を渡ると右側に見慣れぬ風景が広がる。
わずか先日まで牙山(アサン)防潮堤を渡りながら眺めていた、干潟と青い波がうねるかつての海辺ではない。船積みされる予定の数千台の乗用車が埠頭を埋め尽くし、それらを北米地域まで運ぶ大型船舶が汽笛を鳴らしている。その横を大型コンテナ貨物船がしきりに行き来している。
平澤(ピョンテク)港がにわかに注目されはじめている。
89年から国内の3大国策港湾として開発された平澤港は、西海大橋の開通で西海岸時代に向けた対中国貿易と自動車輸出向け前進基地として成長している。
四通発達の交通網、群山(クンサン)港や釜山(プサン)港までの陸上運送も容易で、仁川(インチョン)港に比べても優る点が多い。京畿道(キョンギド)や忠鋻南道(チュンチョンナムド)で生産される自動車の場合、仁川港に比べて1台あたり2万ウォン余りの物流コストが削減できる。仁川港の関係者らも気を引き締めている。去年の自動車輸出台数は15万台で、今年は36万台の輸出目標を立てた。平澤市の関係者らは「自動車の輸出だけで去年の28億ウォンに次ぎ、今年は55億ウォンの物流コストが節約されるものと予想される」と述べている。
平澤港は97年、貨物専用埠頭として3万トン級のコンテナ船4隻が停泊できる施設を完成させ、今年7月には更に同じクラスのコンテナ船2隻向けの施設が追加で建設される予定。開発が終わる2011年には62の船着き施設を整えた国際港湾として生まれ変わる。
▲中国向けの貿易基地〓今年、自動車輸出では仁川港(32万台)を退けて、蔚山港に次ぎ国内2位の港湾に浮上する見通し。中国向け貿易も大幅に増えている。
平澤—駙島(528km)、平澤—天津(736km)間のコンテナ船が就航し、去年は貨物3112万トンを処理、99年(2613万トン)に比べて20%近く処理量が増加した。今年4月末現在、1353万トンを処理し、前年同期比130%余り増えている。平澤市はこのままだと2006年には6475万トンまで処理量が増加するものとみている。
平澤市の関係者は「群山港や釜山港までの往復運送コストなどを考えると、年間8000億ウォンのコストダウンにつながる」と推計した。
▲平澤市にも注目〓急激な開発ブームが起きている平澤市は、西海岸時代に向けた中核都市としての飛躍を夢見ている。
まず588万坪の港湾都市を開発するために都市基本計画を立てている。生産・流通業団地として298万坪、観光・住居地域として52万坪、緑地として237万坪を計画している。この外にも60万坪の清北(チョンブク)新都市も開発する予定。
玄鄹面(ヒョンドクミョン)一帯に地下2階、地上42階建ての大型海上レジャータウンであるランドマークタワー(Landmark Tower)の建設も進んでいる。
金善基(キム・ソンギ)平澤市長は「コンベンションセンター、ホテル、大型ショッピングモールなどが揃えば平澤港と連携させて国際観光スポットとして作り上げていく計画だ」と述べ、「日本、香港、中国などへのカーフェリー就航で数年内に年間350万人の観光客を誘致することが出来る」と意欲を示した。金市長はこのためにはコンテナ専用埠頭の建設と関税自由地域の指定など、平澤港の長期発展を見据えた政府からの支援が不可欠だと強調した。
南坰鉉 bibulus@donga.com






