
韓国サッカー代表チームのヒディンク監督は「ナルセンドリ(俊足の男)」こと徐正源(ソ・ジョンウォン、31、水原三星=スウォン・サムスン=)をコンフェデレーションズカップの代表に選抜しなかった。「技量と意欲は認めるが、多様なポージションを消化できない」というのがその理由だ。
代表チームからは外されたものの、徐正源は依然として「スター」である。
アジアサッカー連盟(AFC)の公式雑誌である「アシアン・フットボール」は5月号で「徐正源の新たな人生」と題した特集インタビュー記事を載せた。同誌は「徐が選手生命を脅かしかねない膝の故障から回復し、新たな全盛期に向かって走り出した」と紹介したうえで、さらに「2002年ワールドカップで代表チームの選手としてプレーする姿を国内ファンの皆さんに見せたい」という徐の希望を伝えた。
徐正源がヒディンク監督からはそっぽを向けられたものの、依然としてスポットライトを浴びる理由は、他ならぬヒディンク監督が指摘した一つのポジション、右ウィングバックに限っては90年代アジア最高の選手という印象がアジアのサッカーファンたちに強く残っているからだ。
実際、今シーズンに徐正源が水原三星で見せてくれたプレーは決して満足できるほどのものではなかった。といってコーチングスタッフとしては「未練なく」手放せる選手でもない。高宗秀(コ・ジョンス)とデニスに繋がる「3角編隊」の外角から右サイドの空間に勢いよく切り込んでいく場面では「さすが」というどよめきを連発させる。が、スムーズに繋がっていた攻撃の流れが断ち切られるのも大半は徐正源の足元からだった。
手放すには惜しいがキープするには不安な「鷄肋」的な存在感が本人としても気になったのだろうか。「張り子の虎」に転落したという非難さえ聞かれた徐正源は24日、ピルーズィ(イラン)とのアジアクラブ選手権準決勝で久しぶりにゴールを決め一役買った。0—1でリードされていた状況での貴重な同点ゴールだった。後半が終了するまで素早い動きで相手の守備を揺るがしたのも全盛期に示した動き。
次の課題は、26日に行われるジュビロ磐田(日本)との決勝戦でもう一度確実な印象を残すこと。来月幕開けする正規リーグもひとつひとつの試合が大事だ。コンフェデレーションズカップの代表からは外されたが、来年のワールドカップで代表ユニフォームを着たいという希望はまだ消えていないからだ。
朱性元 swon@donga.com






