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[しどろもどろ]共に分け合う文化

Posted May. 22, 2001 10:13,   

米国のマスコミが、宝くじに当って1000万ドル(約130億ウォン)以上の「一獲千金」を手にした人のうち、5年以上経ったおよそ70名を対象にいわゆる「幸福指数」というものを調べたことがある。このうち80%の56名は、宝くじに当たってからさらに不幸になったと答え、以前より幸せになったと答えた人は僅か8名に過ぎなかったという。まとまった金が入ってから車を買い替え、家を買ってはついでに配偶者まで取替えようと欲張った揚句、結局は家庭の崩壊につながったケースが数多かったが、生活水準をそのまま維持していたり、社会団体に寄付した人たちは、幸福指数がひときわ高くなったというのだ。

ロシアの文豪トルストイが「富は肥やしと同じで溜まっている時は悪臭を放つが、播かれると土地を肥沃にする」と言ったとおり、共に分け合ったお金は社会を豊かにし、構成員たちには勇気を与える。世界的に富の社会への還元が最も進んでいる国は米国だ。鉄鋼王カーネギーが、稼いだ金を全部はたいて米国各地に2000ヵ所の図書館を建てた。ロックフェラー財団は、およそ1万人の人材を育成して60人のノーベル賞受賞者を輩出している。ビル・ゲイツ氏は、世界的に1日平均1000万ドルずつ寄付している。

米国人は、ことさら大学に寄付することを好む傾向があるが、ジョンズ・ホプキンス、スタンフォード、コーネルといった大学名は、どれも巨額の寄付金を出した人の名前からきている。米国の大学財政のうち15%が寄付金で賄われ、ハーバード大学の場合、そうして集められた金額が150億ドル(約19兆5000億ウォン)にのぼるといわれる。これは、韓国の96の私立大学全体の基金より6倍も多いというから、そのような風土がうらやましい限りだ。そのような過程を経て、米国社会の知的水準は限りなく高くなっているのである。

先日、未来(ミレ)産業の丁文述(チョン・ムンスル)前会長が、韓国科学技術院(KAIST)に300億ウォンを寄贈することにしたというニュースに次いで、蔚山(ウルサン)では、チュンサン洞の住民170人余りが大学を誘致する目的で100億ウォン規模の共同財産を寄付している。また、1950年に勃発した韓国戦争の折、着の身のままで韓国に移り事業を起こしたイ・ヨンヒさんは、長男の母校延世(ヨンセ)大学に20億ウォン規模の土地を寄贈して亡くなった。彼らが見せてくれた分け合うことの素晴らしさが、大学のキャンパス一面に恵みの雨となって降る頃、この社会の知的な渇きは万遍なく潤うことだろう。



李圭¥敏 kyumlee@donga.com