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純白の「清浄特区」,全羅南道観梅島

Posted May. 16, 2001 08:59,   

観梅島(クァンメド、全羅南道珍島郡鳥島面=チョルラナムド・チンドグン・チョドミョン=)に向かう船路。一つの島を過ぎればまた新しい島が迎える光景が続く。ここはどこであろうか。多島海(タドヘ)と呼ばれる、風光明媚な南海の藍色の海ではないか。その中でも観梅島周辺の海はさらに格別だ。鳥島面の海上を彩る島は154にのぼる。面(ミョン)単位では島の数が全国で最も多いという。その最大の多島海の中でも観梅島は一番遠くに位置していた。

南海の数多い島の神秘な景色とひっそりした雰囲気に引かれ、ひっきりなしに陸地の人々が足を運んでいるこの頃だ。ところが観梅島だけは落伍しているようだった。開発の恵沢が届いてない島の様子から得た結論である。しかし、最後と最後は通じると言ったか。すべてのことが不便なとことが却って珍しく感じられ、魅力としてアピールしている。その魅力に惹かれて訪ねる人にとって、観梅島は「期待の島」になる。

12日の観梅島。船着き場から格別な雰囲気が感じられる。他の所ではよく見かけられる刺身屋も商店も見えない風景のせいだ。少しは荒唐な気持ちさえする。島そのものだけが存在している観梅島だが、到着した瞬間から、全く汚染されてない純白の自然そのままの姿で訪問客の心を引き寄せる。初めて目に入ったのは真っ白な砂浜。防波堤の傍に3キロも広がっている。真っ青な海は水深も浅い。ヨーロッパの地中海や中南米のカリブ海岸を思わせる。

白い砂原の後ろにある防風林には海松がぎっしりと並んでいる。海の暴力を警戒しているかのような風景が印象的だ。観梅島第一景と呼ばれている観梅海水浴場もここにある。

5月の爽やかな海風に吹かれて濃い緑色の麦がゆらゆらと踊っている。麦畑の周辺にはか細く見える野の花が日の下で退屈そうに揺れており、近くにヤギがうろついている。

松の森を過ぎて行けば村の入り口である。漁師の一人が取ったばかりのような、水滴がぽとりと落ちるワカメと昆布がいっぱい載せられているリヤカーに奥さんを乗せて帰ってくる。

漁師のチョ・ソンチェ氏(57歳)に民宿を頼んだ。その夜、泊まった民宿松白亭(ソンペックチョン:061—544—4433)で聞かせてもらった観梅島の話は旅人を誘惑するほどのものであった。民宿は松森の後ろの村にあり、真夏になると島全体が神秘な景色に陶酔した旅人で賑わうとか、海流が速くて南海の島の中で清浄さが第一だとか、そのお陰で海産物の品質も韓国最高だなどの素朴な自慢話が続いた。

「百聞は一見にしかず」。夕ご飯がすべてのことを証明してくれた。マナガツオ、ワカメ、昆布など豊かなおかずから主人の暖かい心や情が伝わってくる。旅館と酒場がない観梅島。このため殆どの民宿では、このように家の主人が直接食事を支度する。主人が付け加えた一言。「すべての刺身は天然産」という。百回を聞いても嬉しい、大切な言葉である。

その夜、海辺では人々が焚き火を囲んで座って波の音や星と月の光を楽しんでいた。意外にお坊さんの顔が見えた。全羅北道高敞(チョルラプクト・コチャン)のお寺から来た虚舟(ホジュ)という名前のお坊さんだった。去年もここを訪れたという話を聞いて、その理由を尋ねたら簡単明瞭な返事が返ってきた。「心を捨てるには最適なので...」 。

翌日の朝、船を借りて海に出た。切り立った岩がひび割れているハヌル岩、鬼が出てくるという伝説があるハルメチュンドレンイ洞窟、コントル岩、ソドルバグル滝、ダリヨ、バンア島(男根岩)、ハヌルダム(雷岩)など...。観梅島の神秘な景色は海から見た時、さらに輝いていた。岩の海辺の所々に海産物を取っている住民の姿が見えた。船を操っていたコ・ヨンミン氏(44歳)が突然茶目っ気を感じたか、波が高い奇岩絶壁の付近で船を揺らしたら遊園地の乗り物「バイキング」のように船首が波に乗って激しく上り下りした。船に乗っていた観光客の中から「わー」という悲鳴を交えた喚声が聞こえた。船を降りた乗客たちの顔は、非常に物足りない表情だ。前に進まない足を動かしながら誰かが呟いた。「十日ぐらい釣りでもしながらゆっくり休んだらいいな」。

問い合わせ:観梅島里 里長の家 061—544—9399



bluesky@donga.com