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記録画の傑作、東けつ図を初公開

Posted May. 02, 2001 09:49,   

韓国の美術史において最高の記録画といわれている国宝第249号の「東けつ図」。横584センチ、縦273センチの大作が一般に初めて公開される。

高麗大学博物館が主催する「朝儀士俗—朝鮮時代の記録画の世界」で、東けつ図に会うことができる。この展示会は5日から6月30日までソウル城北区安岩洞の高麗大図書館で開かれる。「朝儀士俗」は宮中の儀礼と士大夫の風俗という意味。

この特別展には 高麗大図書館が所蔵している記録画88点が展示される。国宝の「東けつ図」と「西けつ図」などの宮けつ図、「王世子入学度牒」などの宮中儀礼図、宝物に定められている「世京全図」などの古地図、「園幸乙卯整理儀軌」などの儀軌(行事の過程を字と絵で記録した本、「文禄戦勝平壌入城図」などの歴史記録画、各種の班次図お出ましに関する絵)と契会図(友人知人同士の頼母子講の風習を画いた絵)など。

これら作品は、朝鮮時代の生活と風俗を紹介する一種のドキュメンタリー資料だ。朝鮮時代の各種の儀礼と宴会を写真を見るかのような生々しい感じで楽しむことができる。

今回の展示は「東けつ図」を鑑賞できるということだけでも文化財の愛好家の注目を受けるに足りる。東けつ図が記録画の傑作である上、その大切さから一般人はもちろん、専門家さえも実物を見ることが難しくかったからだ。

「東けつ図」は景福宮の東側にある宮けつ、つまり、東けつの昌鄹宮、昌慶宮を事実的に描写した絵。純祖の1824—1830年頃、図画署の画員が描き、合わせて16の画帳から成っている。朝鮮時代の宮けつ配置の美しさ、雄大でありながらも繊細な宮けつの姿、人工の建築物と自然環境との調和、その他の各種の施設物の設置状態などを立体的に描いている。絵画的にも事実性と美学的美しさが見事に調和を成した傑作だ。縮尺は約6万分の1。展示時間中は無休。無料。02—3290—1511



李光杓 kplee@donga.com