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輸出23カ月ぶりに減少

Posted April. 02, 2001 11:43,   

韓国の輸出戦線が米国と日本の景気低迷のあおりを食っている。輸出が23カ月ぶりに減少に転じた。

産業資源部は3月1カ月間の輸出(暫定値)が143億4400万ドルで前年同期比0.6%減少したと1日発表した。輸出が減少に転じたのは99年4月(—4.7%)以降初めてのことだ。輸入は129億6400万ドルで8.8%減少、貿易収支は13億8000万ドルの黒字を記録した。これからも輸出が減り続ければ経済成長率が落ちると予想されている。企業の設備投資の減少とドル高で輸入もやはり大幅減っており、貿易収支は黒字になる見通しだ。しかし100億ドルの貿易収支黒字達成は不透明だ。

▽輸出に赤信号

3月の輸出が減少に転じたのは米国の景気が足踏み状態であるため、代表的な情報技術(IT)業種である半導体とコンピューターの輸出がそれぞれ24%と9%減り、自動車もデウ(大宇)自動車の輸出不振の影響で7%減少したことが大きく作用した。鉄鋼製品や繊維類もやはりそれぞれ3%と9%ずつ減っており、供給過剰の石油化学製品も1%減少した。

反面、船舶および海上プラント(27%)、一般機械(46%)、自動車部品(11%)、無線通信機器(12%)、光通信ケーブル(78%)などは輸出が拡大した。

地域別には米国と日本への輸出がそれぞれ2%、3%減った。マレーシアなど東南アジア国家連合(ASEAN)諸国に対する輸出も10%も減少した。ASEAN諸国への輸出が急激に落ちたのはこれらの国もやはり米国への輸出に大きく依存しているため、米国の景気不振で輸出が減りながら韓国からの輸入も減少したことと分析される。

反面中国に対する輸出は16.8%増え、ヨーロッパ連合(EU)や中南米への輸出もそれぞれ10.5%と23.4%増加した。

▽輸入の両極化

輸入が減ったのは輸出拡大に欠かせない原資材と資本財がそれぞれ13.8%、11.4%減少したことによるもの。これは国内企業の景気が不透明である上にドル高もあって輸入を減らしているからだ。

特に資本財は2月にも3.8%減少、国内企業が昨年末以降設備投資を控えていると解釈される。半導体や製造装備など一部品目以外は各種機械類、通信機器、コンピューターなどの輸入が全般的に減少した。

しかし不要不急の消費財は最近の消費心理回復で衣類と生活用品を中心に15.9%増加した。



李炳奇(イ・ビョンギ)記者 eye@donga.com