友達からいじめられている小学校6年生の児童が、私設ボディーガードと一緒に通学しているという報道は衝撃的であった。授業が始まると教室の外で待ち、休み時間になると再び教室に入り子供たちを見張るボディーガードの姿は、教育現場のいじめがどれほど深刻なのかを示している。
教育省によると、99年全国の小中学校でいじめの被害を受けた児童・生徒は3152人で、加害者は5182人。今年もこれと似た水準であるだろうとの説明だ。しかし現れた事例は氷山の一角に過ぎず、実際はこれよりかなり多いというのが、現場教師と保護者の話だ。韓国青少年相談院が今秋、全国の小中学校の児童・生徒2400人を対象に実施した設問調査で、生徒たちは学校暴力(21.9%)と集団いじめ(19.8%)を学校生活の一番大きな問題点に挙げた。
いじめが増え、被害者が転校・休学したり、精神疾患または自殺に至るケースまで生じている。子どもにいじめのない所で教育を受けさせたいと移民する人までいる。
最近のいじめは、そのやり方がひどく残酷で、暴力的だと専門家らは診断する。以前は身体的に劣っていたり、勉強のできない子どもがいじめの対象であったが、最近は勉強ができたり、模範生であるケースも含まれるという。そのため生徒たちの間では、いじめに遭わないためには「できるふり、持っているふり、良い子のふりはするな」という言葉まである。
児童・生徒たちが安心して学校に行くことは、学校教育の最も重要な基本である。他の友達から殴られたり、仲間はずれにあったりするのではないかと思いつめ、通うことを忌避する学校とは果たしてどんな意味があるのだろうか?幼いころから暴力に対する恐怖感を感じ、育った生徒は正常に成長できず、大人になっても正常な生活を送れない可能性が高い。このような基本的な問題さえ解決できないのならば、韓国の教育に未来は無い。
我々社会の大人たちが皆、我が子もいじめに遭うかもしれないと考え、問題解決に立ち上がらなければならない。何よりも教師たちの、積極的で早い解決への意志が重要だ。このため教育条件の改善も急務の課題である。
被害者の家族だけでなく、加害者の家族も立ち上がらなければならない。その点から、7日ソウル地方裁判所が、いじめを行った生徒の保護者に賠償責任を負わせたのは意味のある判決である。子供たちに、人を傷付けると必ず法的・社会的な処罰を受けることを認識させるのも重要である。






