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ブッシュ政権と韓国経済

Posted November. 08, 2000 19:15,   

ブッシュ政権の登場は韓国経済にどのような影響を及ぼすか?

政権が変わったからといって、米国の対外経済政策が一朝一夕に急変するものではないと見られる。自由貿易制度、世界貿易機構(WTO)及び多国間通商体制、中国のWTO加入支持など、大筋ではブッシュもクリントン政府と大差はない。しかし、支持階層の差などで外交通商政策の色と、韓国に対する影響に多少の変化があるものと思われる。

共和党の最大支持基盤の一つは農民だ。よって農産物市場開放の要求はより強くなる見通しだ。ブッシュ州知事は、遺伝子組み替え農産品に対する貿易障壁を撤廃しなければならないと主張してきたため、これをめぐって両国間での論難が予想される。また反ダンピング制度の強化を公約としてあげており、韓国の対米輸出にも少なからず影響を及ぼすものと思われる。しかし、米国に進出した韓国企業の支社及び商社などは「ブッシュ新大統領は対外貿易政策において、クリントン政権と大きな違いはないであろう」見ており、「韓国の対米輸出には大きな影響がないだろう」と楽観的だ。専門家らは「むしろブッシュ新大統領は、韓国との通商問題を、朝鮮半島及び極東アジア地域の政策との連係という、より大きな流れで捉えるだろう」と見ている。韓国に対する輸入規制は、クリントン政権より相対的に緩和されるだろうと予想されている。

対米レートはブッシュ新大統領の経済諮問を任されているローレンス・リンジが強いドル志向者であるという点で、ドル強化政策が続けられるだろうという見通しが優勢である。貿易協会のある関係者は「アメリカの景気は新政府になっても当面大きな変化はないが、ブッシュ新大統領の減税政策が、消費と投資支出拡大を念頭に置いて進められるものであるだけに、韓国の対米輸出に肯定的に作用するだろうと予想される」と語った。