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[社説]与党議員の真っ当な意見

Posted September. 07, 2000 19:14,   

民主党はこれまで党総裁である金大中(キム・デジュン)大統領の強気な与党論と国会法にそった処理指針に従い、現在の政局跛行状態を解決する現実的な代案を摸索するよりは、野党に押されてはならないという強硬姿勢に徹してきた。そんな民主党内からめずらしく真っ当な意見が出てきた。

金景梓(キム・ギョンジェ)議員は6日の民主党議員総会で、「現状況は政府と党の大変な危機であり、にもかかわらず党指導部はその深刻さに気付いていないようだ」と指摘し、党の無気力、無所信、無責任を批判した。

金議員はハンビッ銀行不正融資事件について、「党はなぜはっきりとした立場を明らかにしないのか。やましいことがないなら特別検事制にでもすればいい。ハンナラ党の場外集会は非難するのに我々(の場外集会)は非難しないのか。国会を正常化する気があるなら我々も傷を負う覚悟をするべきだ。強硬策で一貫していては自滅することになる。秋夕(旧盆)までに解決できなければ指導部は皆辞退するべきだ」と主張した。

我々は、金大統領をはじめとする指導部が金議員の直言を「良薬口に苦し」として受け入れる姿勢を見せなくてならないと考える。繰り返すが、強い与党は国民の信頼と支持を基盤としている時にのみ成り立つものだ。国会法に沿って処理する時、あるいは執権与党の道徳的正当性が裏付けられた時に原則として成立しうる。

しかし国会法に沿った処理と選挙不正縮小、費用実査介入疑惑、ハンビッ銀行不正融資事件等の一連の出来事は、一様に与党側の正当性のない非道徳的な権力行使によって引き起こされたものだという批判と疑惑の対象となっている。これらを無視したまま強い与党と国会法原則のみを主張していては国民の共感を得ることは難しい。

そんな中で出てきた韓和甲(ハン・ファガプ)最高委員のハンナラ党両分論は無意味である。ハンナラ党が強硬闘争を持続していては、党内分列や党外の第3勢力の登場の原因になりうるという愛情のこもった忠告だとでも言いたげだが、一体誰の心配をしているのだろうか。彼の発言は分列をあおる意図からの発言ではないのかという批判の声も聞こえてきており、結局与野極限対決構図を深化させるのみだ。

これら民主党最高委員のあきれた発言は、やはり与党指導部が政治の現実を安易に認識しているところに端を発しているように見える。民主党首脳部は所属議員の真っ当な意見に耳を傾けて現実を直視しなければならない。