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<寄稿> 現代、 生きる道は支配構造の改善のみ

<寄稿> 現代、 生きる道は支配構造の改善のみ

Posted August. 09, 2000 14:54,   

*支配構造: corporate governance

内閣改造により新しい経済閣僚の任命が行われた。 しかし、 現代(ヒュンダイ)問題は、 いま

だに何一つとして解決されたものはない。 現代問題の解決のため、 速やかで正しい解決策が示されるべきだ。 この問題の解決には、 その方向と方法、 そして速度の調和が求められる。

現代が向かうべき方向は比較的はっきりしてる。 財閥一族の前近代的な所有支配は、もはや清算すべきである。その理由は、 かつての産業時代とは違って、 世界経済がインターネット時代へとパラダイムの変化が行われているためだ。 産業時代には財閥トップとその一族が企業を所有し、系列会社間の直間接的な相互出資を通じて多くの系列会社を抱えることでシナジー効果を得られたかも知れない。

しかし、変化している今の新経済では、そのような規模だけの大きさと非専門的な経営形態では良質の商品とサービスを素早く供給することはできない。さらに、インターネットを駆使する先端企業に比べ取引き費用がかさむため、 新しい環境に素早く対応することもできない。

現代が当面しているいわゆる流動性問題も、考えてみれば、 系列会社の中にそのような非效率性が表れていたため起きたのである。 したがって、 現代は前近代的なトップ中心の護送船団式の経営方法から脱し、 一旦、 独立経営に解体されなければならない。そして、整理すべき企業は整理し、 競争力のある企業にはさらに投資を増やすべきだろう。さらに、競争力を高めるため、 関連企業と顧客などを含む新しいネットワーク組織に再編するか、またはそのような組織の一員として組み入れられるべきだ。それこそ現代の生きる道であり、他の財閥が進むべき方向である。

現代が生き残るためには、そのような基本方向を受け入れなければならないが、まだそのような様子は見られない。かつて栄華を極めていた時代を振り返り、景気が好転するか、市場が忘れてくれるまで待って、原点に立ち戻ろうとしているかのように思われる。兄弟同士の旧パラダイムの主導権確保のための対決で、市場や政府の圧力を自分に有利に利用しようとしているようにも見える。

このような態度を捨てなければ、ある日突然、現代を人の手に引き渡さなければならない方向へ向かう可能性もある。したがって、現代は変化の方向を謙虚に受け入れなければならない。

新しい所有支配構造への変化を決めた後、いかなるスピードでそれを達成するか考えなければならない。早急に系列分離を進め、健全な企業と不良企業を見分けることで整理すべき企業と投資すべき企業を判断し、企業別に現代的支配構造を作る方策を提示し市場の同意を得ることが重要だ。

現代問題をめぐる政府の対応に対しても批判が必要だ。まず政府は現代問題を解決するため、 何をどこまで介入するか市場に示さなければならない。政府が市場経済を標榜しているだけに、市場原理に悖る政府の介入に対しては、市場にその理由を説明すべきである。韓国経済が97年の危機と、今日の現代グループの危機に直面している大きい理由の一つが官治ということを市場は承知している。

これまで危機克復のための政府のやむを得ぬ介入を国民はある程度認めてきた。しかし、最近のように不良金融機関と不良企業に対する大量の公的資金の投入と、これを背景に企業に対する度を超した介入を続けてもいいと支持しているわけではない。政府が金融健全性の監督という、一つの手段だけでも一貫性を維持していたなら、不良企業整理の土台を十分整えられたことだろう。しかし、そうする代わりに企業を管理する方に重みを置いてきたため、政府の介入が80年代初めに後退したと憂慮する声さえ出ている。

したがって、 新しい経済チームは、現代問題を処理する際、市場原理を守るという原則と、 やむを得ず介入が必要であるならば、なぜ、そして、いつまで必要なのかを明らかにし、国民の同意を得るべきだ。このような原則を示さず、再び場当たり的な管理を始めると、官治が以前にも増して強化される可能性があり、それは新たな不幸の種になりかねない。