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ドイツ地方議会、「ベルリン少女像を存置すべき」と決議案

ドイツ地方議会、「ベルリン少女像を存置すべき」と決議案

Posted November. 09, 2020 08:30,   

Updated November. 09, 2020 08:30

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ドイツ・ベルリンのミッテ区議会が、「平和の少女像」(写真)の撤去命令を撤回するよう決議案を採択した。これにより、少女像は当初通り、来年8月14日までに現在の位置を維持する可能性が高まっている。

少女像の設置を主管した現地の市民団体・コリア協議会によると、ミッテ区議会は5日、「少女像を存置しなければならない」という決議案の採決を進めて、出席議員37人のうち28人の賛成で可決した。ステファン・フォン・ダセル区長が属する緑の党、社会民主党、左翼党所属議員たちは一斉に賛成票を投じた。ただ、メルケル首相が率いる政権党のキリスト教民主党、右派の自由民主党、極右「ドイツのための代案(AfD)」所属の議員は反対したことが分かった。

この少女像は、第二次世界大戦当時、日本軍元慰安婦を追悼するために、今年9月25日に設置された。しかし、日本政府が強く反発して撤去を要求すると、ミッテ区は先月7日、コリア協議会に「一週間以内に撤去せよ」と通知した。コリア協議会も、直ちに撤去命令の停止仮処分申請を出し、これにより、先月13日に撤去がひとまず見合わされた。

その間ミッテ区は、双方の対立を仲裁するために、慰安婦被害者の追悼が中心である既存の碑文の内容を、戦争犯罪によって起きた女性性暴力問題と予防に貢献する方向に修正しようと勧告してきた。これに対して、コリア協議会のハン・ジョンファ代表は、「もし碑文を修正すれば、私たちも少女像の永久設置を要求する」と明らかにした。

日本も、引き続き抗議するものと見られる。共同通信によると、日本の3大都市・名古屋市は5日、「日本とドイツの友好関係が損なわれる」として、少女像撤去書簡をミッテ区側に発送した。


金潤鍾 zozo@donga.com