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テラ主犯のクォン・ドヒョンが23日か24日中に韓国に送還

テラ主犯のクォン・ドヒョンが23日か24日中に韓国に送還

Posted March. 22, 2024 08:11,   

Updated March. 22, 2024 08:11

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「テラ・ルナ」事態の主要人物であるテラフォームラボ代表のクォン・ドヒョン被告(33)に対する韓国送還の決定が確定した。クォン被告は早ければ、23日か24日、韓国行きの飛行機に搭乗するものとみられる。

モンテネグロ控訴裁判所は20日(現地時間)、クォン被告の韓国送還を決定したポドゴリツァ高等裁判所の判断を確定したと、ホームページを通じて明らかにした。韓国の犯罪人引渡し要請が米国より先に到着したという原審(高等裁判所)の判断を受け入れたのだ。控訴裁判所は、「同一人に対する犯罪人引渡しを、色々な国家が要請した場合に適用される刑事司法共助に関する法律第26条などを考慮して、クォン氏の韓国引渡しを決めた」と判決趣旨を説明した。

ブルームバーグ通信は、パスポートを偽造した罪でクォン被告に言い渡された4ヵ月間の服役期間が23日に満了するだけに、早ければ今週末にクォン被告の身柄引き渡しが行われるものと予想した。クォン被告は、韓国と米政府間の交渉で、米国で先に裁判を受ける可能性もあるという観測も出ている。ブルームバーグは、「米国は、世界中にあるクォン被告の資産を差し押さえる強力な権限を持っていると主張し、韓国とこれを共有することで合意できる」と見込んだ。法務部は職員を派遣し、クォン被告を送還する予定だという。ソウル南部地検の捜査チームも同行する。

クォン被告が韓国に送還され、米国送還より量刑が低くなるだろうという懸念が出ている中、クォン被告の現地弁護士のゴラン・ロディッチ氏はAP通信に対し、「控訴裁判所の決定に満足している」と話したと伝えられている。ブルームバーグ通信も、「ホワイトカラーの犯罪に対する量刑が、米国より低い韓国に引き渡されることを好んだクォン被告と弁護団の勝利だ」と評価した。

被害者の会のコミュニティでは公示文を通じて、「『検察は、クォン代表など事件関与者を徹底的に捜査し、詐欺事件の真相を解明することに最善を尽くさなければならない』と明らかにした。検察の関係者は、「国民の法感情と乖離がある処罰傾向について問題意識を持っている」とし、「金融犯罪が、よく言われる『残る商売』として認識されないよう、総力を傾けて捜査する」と話した。

クォン被告は、「テラ・ルナ」の暴落事態が起きる直前の2022年4月、シンガポールに出国後、行方をくらました。昨年3月23日、モンテネグロの現地空港で偽のパスポートを所持したまま、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ行きの専用機に搭乗しようとして逮捕された。


サ・ジウォン記者 キム・ユンジン記者 wish@donga.com