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春夏秋冬

Posted February. 24, 2024 08:38,   

Updated February. 24, 2024 08:38

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この詩は「冬の森にあと数歩」という詩集の最初の作品だ。この冬の終わりに読まれる詩集を探しているなら、お勧めしたい。詩人たちは持っているものの中で最も総体的なもの、始まりであり終わりでありたいものを詩集の最初のページにかけておく。長い作品でなくても、多くの言葉を吐き出す詩でなくても、最初のページの詩は非常に多くのものを盛り込んでいる。圧縮された程度が大きいという意味だ。

それでこの詩が好きだ。この詩は春、夏、秋、冬を意味する。一年の四季をくまなく扱った詩なのかと思うが、実はそれより大きい。この詩は、最初と最後のことについて語る。言い換えれば、人の人生を、その長い時間をすべて盛り込んでいる。詩人は、春と鳥を語ったが、私は自分が春の時間だった時、世の中を歌うように生きたことを思い出すようになる。詩人は夏と鳥について語ったが、私は自分が夏の時間だった時、非常に苦労して生きてきたことを思い出すようになる。詩人はすでに秋と冬を見てしまい、私たちは彼の視線を通じて、私の人生の秋と冬と戻らない鳥を垣間見ることができる。「こうやって生きていくうちに、みんな生きてしまうんだな。それが人生なんだ。私は鳥を待っていたんだな」。こんな遠い未来に訪れる考えも、あらかじめ暗示されるようになる。

この冬は去年の冬と似ているし、新しくもある。このように混乱し、区別しながら、私たちはこの冬と次の冬を生き抜くだろう。数多くの春、夏、秋、冬を全身で体験していく人生そのものが、何だか胸が痛みながらもけなげな気がする。詩って、本当にいいね。