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「米・EU、交渉によるウクライナ戦争の終結を議論」

「米・EU、交渉によるウクライナ戦争の終結を議論」

Posted December. 29, 2023 08:15,   

Updated December. 29, 2023 08:15

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米政府が、ウクライナ戦争の目標をウクライナの「完全勝利」から「戦争終結交渉での有利な立場の確保」に変えているという主張が提起された。ウクライナの反撃が事実上失敗し、戦争が長期化する中、ロシアのウクライナ占領地を認めることで戦争を終わらせようとしているのだ。

27日(現地時間)、米政治専門メディア「ポリティコ」によると、米国と欧州連合(EU)は、反撃に出たウクライナ軍をウクライナ東部のロシア軍に対する防衛の位置に再配置する案を議論している。この案には、ウクライナの防空システムの強化、有刺鉄線や対戦車障害物などによる北部ベラルーシ方面の国境要塞化、ウクライナの防衛産業の再建などが含まれた。匿名を求めたホワイトハウス関係者は、「この戦争は交渉を通じてのみ終わらせることができると見ている」とし、「その状況が来た時、ウクライナが(交渉に)最も強力な立場にあることを願う」と述べた。

ウクライナ軍が防衛態勢に転換する場合、現在の資源を保存しながらロシア軍の前進も困難にすることができる。しかし、ロシアの占領地の一部を渡さなければならない可能性があり、占領地でのロシア軍の完全撤退を交渉条件として掲げたウクライナのゼレンスキー大統領の反発が予想されると、同メディアは伝えた。これに先立ち米紙ニューヨーク・タイムズは、ロシアは現在占領しているウクライナの領土約20%を保持できれば、戦争終結交渉で妥協する用意があると報じた。

バイデン米政府は同日、ウクライナに対する2億5千万ドル(約3200億ウォン)規模の軍事支援を発表した。今年最後の軍事支援であり、砲弾及び防空システム用弾薬などが含まれた。バイデン政府は、ウクライナへの追加支援予算案を提出したが、下院で共和党の反対により処理されていない。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com