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KBS社長「不公正な偏向報道を謝罪」、野党「クーデターを彷彿」

KBS社長「不公正な偏向報道を謝罪」、野党「クーデターを彷彿」

Posted November. 15, 2023 08:56,   

Updated November. 15, 2023 08:56

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KBSの朴敏(パク・ミン)社長(写真)が就任2日目の14日、国民に向けて記者会見を行い、KBSの不公正、偏向報道の論議について謝罪した。

朴氏は同日午前、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポク)のKBSアートホールで記者会見を開き、「KBSが公共放送としての核心価値である公平性を損ない、国民の信頼を失った状況に深い遺憾の意を表する。心から謝罪する」と頭を下げた。

朴氏は、「KBSは2019年、『検言癒着』誤報で関連記者が起訴される事態に至った」とし、「2020年、故チャン・ジャヨン氏死亡事件と関連して、海外に逃亡したユン・ジオ氏を出演させて虚偽の主張の機会を与えたほか、2021年4・7再補欠選挙直前には『呉世勲(オ・セフン)疑惑』を集中報道し、昨年の大統領選直前には捏造された内容が明らかになった『キム・マンベ録音』を報道した」と指摘した。

改善案については、「不公正放送の経緯と真相を徹底的に解明し、白書を刊行する」とし、「意図的で重大な誤報については、局長や本部長など指揮ラインまで問責する」と明らかにした。さらに、「無分別な速報競争をせず、ファクトチェックを活性化する」とし、「公正性と信頼性確保を経営最優先の価値にする」と強調した。

放漫経営対策も発表した。朴氏は、「KBSは昨年7千億ウォンの受信料を受け取ったが、100億ウォンを超える赤字を出したのに続き、今年は約800億ウォンの赤字が予想される」とし、「経営が正常化されるまで、私と役員は賃金の3割を返納する」と明らかにした。また、「名誉退職を拡大し、逆三角形の非効率的な人員構造を改善し、構造調整も検討する」と述べた。

朴氏の就任と同時に、KBSはこれまで偏向放送で物議を醸したKBS1ラジオ「チュ・ジンウ・ライブ」の司会者チュ・ジンウ氏を番組から降板させた。時事番組「ザ・ライブ」も編成から削除した。「ニュース9」などのニュースのアンカーも大幅に交代した。

これと関連し、最大野党「共に民主党」は、「軍事クーデターを彷彿とさせる」とし、朴氏の辞任を要求した。同党の洪翼杓(ホン・イクピョ)院内代表は14日、院内対策会議で、「放送司会者の交代や放送改編がこのように電撃的に行われるのは、聞いたことも見たこともない」とし、「政権の『落下傘』社長がKBSをこのように無惨に破壊してもいいのか」と述べた。一方、「『国民の力』の尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表は同日、「KBSが公正に放送本来の姿勢に戻ることを期待する」とし、「そのためには、政界はあれこれ言わない方がいい」と述べた。朴氏は「公共放送としてのアイデンティティを喪失したり、問題があるとされる番組を点検して適切な対策を推進するよう指示したにすぎない」と述べた。


柳原模 onemore@donga.com