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金正恩氏にロシアが「自爆ドローン」贈呈、安保理制裁違反

金正恩氏にロシアが「自爆ドローン」贈呈、安保理制裁違反

Posted September. 19, 2023 08:44,   

Updated September. 19, 2023 08:44

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5泊6日のロシア訪問日程を終えた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、ロシアからウクライナ戦争で殺傷用に使われる自爆ドローンなどの兵器を贈られた。ロシアのドローン提供行為は、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁違反事項だ。北朝鮮は昨年12月、無人機5機を首都圏空域に侵入させるなど、無人機・ドローン戦力を韓国に対する挑発オプションとして積極的に活用している。7月の軍事パレードでは、米国の高高度無人偵察機グローバルホークと無人攻撃機リッパーに似た「セッピョル4」や「セッピョル9」を初めて公開した。

17日(現地時間)、ロシアのタス通信などによると、オレグ・コジェミャコ沿海地方知事は金正恩氏とウラジオストク軍事博覧会会場を見学した後、金正恩氏に自爆ドローン5機と垂直離陸機能を備えた偵察ドローン(写真)1機、防弾チョッキなどを贈った。ドローンを贈ることは、産業用機械の対北朝鮮輸出を禁止している2017年の国連安全保障理事会決議2397号の違反だ。攻撃・偵察用ドローンなどは、北朝鮮軍の作戦能力発展に直接貢献できる項目に該当するため、06年の安保理決議1718号の違反ともみられている。

ロシアのアレクサンドル・マツェゴラ駐北朝鮮大使は17日、ロシアの番組で、「北朝鮮に食料支援を提案したが、北朝鮮側が望まなかった」と話した。マツェゴラ氏は今回の朝ロ首脳会談の拡大会談時に同席した。マツェゴラ氏は番組で、「20年に私たちは5万トンの小麦を人道的支援の次元で無償提供し、これを再び行う準備ができている」とし、「しかし、北朝鮮の同志たちは『ありがとう。状況が厳しくなれば頼るだろうが、今は大丈夫だ』と正直に言ってくれた」と伝えた。マツェゴラ氏は、北朝鮮が今年、「問題ないレベルの収穫量」を達成したとし、むしろ金正恩氏が食料問題より水力発電の協力に言及し、支援を要請したと明らかにした。


シン・ギュジン記者 コ・ドイェ記者 newjin@donga.com · yea@donga.com