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カナダで山火事1千件「世界の終わりのようだ」、スペイン山火事で2万6千人避難

カナダで山火事1千件「世界の終わりのようだ」、スペイン山火事で2万6千人避難

Posted August. 21, 2023 08:54,   

Updated August. 21, 2023 08:54

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米ハワイ州に続き、カナダやスペインなど世界各国で山火事が起こっている。カナダは全土で少なくとも1千件の山火事が発生し、各州政府が非常事態を宣言した。スペインのカナリア諸島でも前例のない大規模な山火事が発生した。世界的に散発している山火事の共通の原因は、地球温暖化など気候変動だと専門家は分析する。

19日、カナダ消防当局によると、カナダ全土で1047件の山火事が起こっている。現在までの焼失面積は合計14万平方キロメートルで、韓国の面積(約10万平方キロメートル)の約1.4倍にのぼる。カナダ当局は、今も燃え続けている山火事の半分以上の661件が「制御不能状態」と明らかにした。

385件で最も多くの山火事が発生したカナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州は18日、非常事態を宣言した。同日、約3万5千人に避難令が出され、19日にさらに3万人に避難令が下された。同州のデイビッド・イービー首相はAP通信に、「暗澹たる状況だ。どのように状況が展開するか予測できない」と話した。

北極海に隣接するノースウェスト準州も15日、非常事態を宣言した。ノースウェストでは236件とカナダで2番目に多い山火事が起こっている。CNNによると、州都であるイエローナイフでは住民2万人のうち1万9千人が避難した。イエローナイフを訪れたカナダの政治家キーロン・テスター氏は18日、「ここはゴーストタウンだ。世界の終わりにいるようだ」と、カナダの地元メディアに語った。

スペインのカナリア諸島の有名リゾート地であるテネリフェ島北部でも15日に山火事が発生し、2万6千人以上が避難した。テネリフェ島議会のロサ・ダビラ議長は、「前例のない規模の火災」と話した。

8日、米ハワイ州マウイ島で発生した山火事による死亡者は114人に増えた。行方不明者は少なくとも1300人に達すると推定される。

世界各地で発生した大規模山火事は、気候変動や現地の複合的な要素が絡み合って発生すると専門家は分析した。ロイター通信によると、欧州連合(EU)の「コペルニクス気候変動サービス」の主任科学者マーク・ペリントン氏は、「気候変動で高温乾燥した環境が作られると、火災がさらに大きく危険になる」と説明した。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com