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尹大統領の出国160分前に北朝鮮がICBM発射

尹大統領の出国160分前に北朝鮮がICBM発射

Posted March. 17, 2023 08:33,   

Updated March. 17, 2023 08:33

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北朝鮮が16日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が韓日首脳会談に向けて出国する直前に東海(トンへ・日本海)に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。軍は、多弾頭能力を備えた「怪物ICBM(火星17)」かその改良型の可能性があると見ている。北朝鮮は先月18日にもICBM「火星(ファソン)15」を発射している。

韓日首脳会談を機に強化される韓日、韓米日3ヵ国の対北朝鮮軍事協力を座視しないという警告とみられる。韓米当局は、7回目の核実験などさらなる大型挑発の可能性も注視している。

軍によると、16日午前7時10分頃、平壌順安(ピョンアン・スンアン)付近から高角発射されたICBMは、北東方向に1時間以上1000キロほど飛翔し、中国とロシアの国境付近の東海上に落下した。尹大統領の出国2時間40分前に発射ボタンを押したのだ。日本防衛省は、最大高度6000キロで70分ほど飛翔した後、北海道・渡島大島の西約200キロの日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下したと発表した。軍関係者は、「探知諸元などを総合した結果、火星17と類似している」と明らかにした。また、金正恩(キム・ジョンウン)総書記と娘のジュエ氏の発射参観の可能性を排除できないとも述べた。ICBM発射当時、米国の偵察機「コブラボール(RC-135S)」が東海上で飛行軌跡をリアルタイムで追跡したという。

大統領室関係者は、「尹大統領が東京の宿所に到着すると、合同参謀本部B1指揮所および国家危機管理センターとつなぐシステムを備えた状況室を訪れ、画像会議で状況を点検した」と話した。尹大統領は出国直前に、金聖翰(キム・ソンハン)国家安全保障室長を中心に開かれた緊急国家安全保障会議(NSC)常任委員会に出席し、北朝鮮に対して「無謀な挑発によって代価を払うことになる」とし、「韓米日の安全保障協力をさらに強化していく」と述べた。


尹相虎 ysh1005@donga.com · 孫孝珠 hjson@donga.com