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米国務省「韓半島の緊張は北朝鮮の責任、拡大抑止の図上演習を強化」

米国務省「韓半島の緊張は北朝鮮の責任、拡大抑止の図上演習を強化」

Posted February. 11, 2023 08:38,   

Updated February. 11, 2023 08:38

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米国務省は9日(現地時間)、北朝鮮が軍事パレードで固体燃料エンジンと推定される新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開したことについて、「米国の戦略兵器配備の頻度と強度を高め、拡大抑止図上演習を強化する」と明らかにした。

米国務省報道官室は、前日行われた北朝鮮の軍事パレードに対する東亜(トンア)日報の質問に答えて、「米韓は核兵器計画に対する北朝鮮の政治的レトリックが増えている状況で、拡大抑止強化に向けて引き続き協力する」と強調した。特に、国務省は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は核兵器を追求せず、既存の拡大抑止体制を通じて米国と緊密に協力することを明らかにした」とし、「違法な核兵器を追求して韓半島の緊張を高めているのは北朝鮮」と指摘した。

軍事パレードで「最大の核攻撃能力を誇示した」と新型ICBMと戦術核運用部隊を公開した北朝鮮を念頭に、韓国が独自の核開発を推進しないことを強調し、韓半島の緊張の責任が北朝鮮にあることを明らかにしたのだ。北朝鮮に送る警告メッセージであり、ICBMの公開などで韓国国内の核開発世論が高まることを懸念した対応とみられる。

国務省のプライス報道官も同日、記者会見で、「私たちは北朝鮮に対話を提案した状態」とし、「北朝鮮が挑発を止めて対話に応じない限り、私たちのアプローチは維持されるだろう」と述べた。北朝鮮が挑発を止めなければ、拡大抑止強化などの軍事的対応とともに対北朝鮮制裁の強化を継続するという意味だ。

米カーネギー国際平和財団のアンキット・パンダ上級研究員は自由アジア放送(RFA)に、「北朝鮮の軍事パレードに登場した新型兵器は固体燃料推進ICBMとみられる」とし、「北朝鮮は数ヵ月以内に固体燃料ICBMを発射実験するだろう」と見通した。

米戦略国際問題研究所(CSIS)研究員のイアン・ウィリアムズ氏は、固体燃料ICBMについて「発射準備時間が大幅に短縮される」とし、「ミサイル発射前に破壊する『Left of Launch』段階の攻撃が難しくなる」と懸念を示した。オバマ元政権の国家安保会議で軍縮大量殺傷武器拡散テロ担当調整官を務めたゲイリー・サモア氏も、CSISの対談で、アイアンドームなどのミサイル防衛システムを通じた北朝鮮ミサイルの防衛について「楽観しない」と述べた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com