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トルコエ・シリアで水・燃料・電力尽きる、WHO「生存者に2次災害」

トルコエ・シリアで水・燃料・電力尽きる、WHO「生存者に2次災害」

Posted February. 10, 2023 08:57,   

Updated February. 10, 2023 08:57

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トルコとシリアの大地震で生き残った人々が生存に必要な水や食料、燃料などを手に入れることができず、「2次災害」の危機に追い込まれている。生存者らはインフラが破壊された状況で路上に放置され、一日一日を過ごしている。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8日(現地時間)、スイス・ジュネーブで記者会見を開き、「(トルコとシリア)現地の悪天候と余震の中で、私たちは命を救うために時間と戦っている」とし、「生存者には(安全な)避難所と食料、きれいな水、医療サービスが必要だ」と明らかにした。

WHOは、トルコ南部、シリア北部で約2300万人が地震による直接的・間接的な被害を受けたと推定している。特に、13年間続く内戦で事実上無政府状態であるシリアの地震被害地域では、上下水道をはじめとするインフラ施設が破壊され、コレラなどの致命的な感染症、呼吸器疾患、傷部位の二次感染が広まっていることが分かった。昨年8月末以降、シリアで報告されたコレラ患者は約8万5千人。

AFP通信によると、WHOの地震対応責任者のロバート・ホールデン氏も同日、「多くの生存者が今、ひどい状況で屋外にいる。彼らの生存が緊急の責務だ」とし、「捜索・救助活動と同じ速度で(2次)支援に取り組まなければ、より多くの人が(さらなる災害に)直面する危険性がある」と指摘した。

地震被害者の精神的なトラウマが大きいという指摘も出ている。WHOの緊急対応責任者であるマイク・ライアン氏は、「地域社会が(地震発生後)60時間の間に受けた心理的ストレスは(今後)60年間影響を与えるだろう」と述べた。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com