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北朝鮮の弾道ミサイル挑発で国連安保理招集、米「中ロが安保理を笑いものにした」

北朝鮮の弾道ミサイル挑発で国連安保理招集、米「中ロが安保理を笑いものにした」

Posted November. 07, 2022 08:37,   

Updated November. 07, 2022 08:37

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北朝鮮の弾道ミサイル挑発で今年に入って9回目となる国連安全保障理事会が招集されたが、常任理事国の中国とロシアの反対で追加の対北朝鮮制裁が実施されるかは不透明だ。

4日(現地時間)、米ニューヨーク国連本部で開かれた安保理緊急会議で、常任理事国の米国、英国、利害当事国として参加した韓国と日本は、北朝鮮の挑発を非難した。しかし、北朝鮮の挑発を受けて開かれた過去8度の安保理の時と同様、韓米日と中露朝の対立の様相が繰り広げられた。

国連韓国代表部の黄浚局(ファン・ジュングク)大使は、「安保理の沈黙が北朝鮮の無謀な行動を煽っている」と批判した。また、「安保理と国際社会が追加の核実験は絶対容認できず、(核実験をする場合)非常に強力な措置があるという明確な警告を北朝鮮に送ることを強く求める」と訴えた。さらに、中国とロシアを念頭に、「今年5月、常任理事国2国の反対で対北朝鮮制裁決議案の採択に失敗し、遺憾だ」と述べた。当時、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を受けて招集された安保理で、中国とロシアが反対したため追加制裁がなされなかった。

安保理の招集を主導した米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、「米国は、先月27日以降の北朝鮮の13回の弾道ミサイル発射を可能な最も強力な言葉で糾弾する」と述べた。特に、「中国とロシアが安保理を笑いものにした」と批判した。英国のバーバラ・ウッドワード国連大使も、「北朝鮮がミサイル発射に支出した数百万ドルは、北朝鮮の住民が4週間暮らせる金額」と指摘した。

一方、中国の張軍国連大使は、「一方的な緊張(造成)と対立の行為の中止を米国に求める」とし、「北朝鮮の挑発は強化された韓米合同軍事演習のため」と米国に非難の矢を向けた。ロシアのアンナ・エフスティグニエワ次席大使も、「平壌のミサイル発射は、米国が北朝鮮の周辺で繰り広げた近視眼的な対立的軍事行動の結果」と強弁した。

モハメド・カレド・キアリ国連事務次長補は、「今年だけで9回、北朝鮮の挑発を受けて安保理会議が招集された。韓半島の緊張緩和に向けてこれまで以上に安保理の結集が重要だ。結集は外交的解決の機会になる」と述べたが、北朝鮮を擁護し安保理決議を妨げる中国とロシアを阻止することはできなかった。


金玹秀 kimhs@donga.com