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昨年の地球温室効果ガス濃度、観測以来の最高値

昨年の地球温室効果ガス濃度、観測以来の最高値

Posted October. 28, 2022 08:56,   

Updated October. 28, 2022 08:56

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昨年、地球規模の温室効果ガスの濃度が最大値を更新した。特に、二酸化炭素より温室効果が28倍も高いメタンの濃度が、観測開始以来最大の上昇幅を見せた。

気象庁は27日、このような内容を盛り込んだ世界気象機関(WMO)の「温室効果ガスの年報」を公開した。年報によると、2021年の世界の大気中の二酸化炭素の平均濃度は415.7ppmで、前年より2.5ppm上がった。温室効果ガスを体系的に観測し始めた1983年以来の最高値となる。二酸化窒素も334.5ppbで前年より1.3ppb増え、史上最高を記録した。

特にメタンの濃度は2020年比18ppb増加し、この10年間の年平均増加値である9.2ppbを大きく上回った。これは前年度の増加値である15ppbより高い数値で、史上最大の上昇幅だ。メタンは二酸化炭素に比べて量は少ないが、温室効果は28倍も高い。WMOのペテリ・タラス事務総長は、年報を通じて、「(メタンの増加は)我々が誤った方向に向かっていることを示している」と述べた。

最近メタン濃度が急増している理由は、「地球温暖化の悪循環」のためと分析された。人類が放出した温室効果ガスで地球が熱くなり、メタンの自然発生源である熱帯湿地などでのメタンの排出量が増えたという。ただ、メタンは大気での滞在時間が10年以内と短い。人類が人工的な発生源の削減に積極的に乗り出せば、削減効果が得られると年報は説明した。


李美智 image@donga.com