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欧州で猛暑と山火事、中国では豪雨

Posted June. 25, 2022 09:12,   

Updated June. 25, 2022 09:12

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欧州の多くの地域が時早い猛暑で苦しんでいる。スペインだけでなくドイツも最高気温が40~43度を超えた。フランスも100年ぶりに最も暑い5、6月を記録し、南西部地域の各種イベントが取り消しになった。

このような欧州の異常高温現象は、北アフリカから吹く熱い風が主な原因だとみられている。北アフリカ砂漠の高温で乾燥した埃風はあちこちで山火事を起こしたりもしている。ドイツ・ベルリン南西部地域で17日に起こった山火事は、19日には都心から20キロ離れた地域にまで広がり、週末の間に数百人が避難した。数百人の消防隊員と軍ヘリコプターまで消火活動に動員され、20日の豪雨でほぼ鎮火した。

ギリシャでもエヴィア島の中心部で山火事が発生し、火が民家の800メートル手前まで迫り、住民たちが避難した。スペインのカタルーニャ地域の消防当局は、この1週間で200件以上の山火事の通報があったと明らかにした。

ある地域の猛暑は、他の地域の集中豪雨にもつながる。気温が1度上がるたびに大気の湿度が7%上昇し、水分を多く含む空気が突然豪雨を降らせるためだ。

21日、CNNによると、最近、中国南部でも60年ぶりに記録的な豪雨が降り、少なくとも32人が死亡した。南部の広東省では、洪水と土砂崩れで50万人が被害に遭った。17万7600人が避難し、1729軒の家が破壊された。中国では少なくとも7地域が洪水の被害を受けたとみられている。広西、広東、福建省の降水量は1961年以降最高値を記録した。新華社通信によると、この3地域で5月1日から6月15日までに平均621ミリの雨が降った。これは2021年の中国全地域の降水量の平均672.1ミリに匹敵する数値だ。

専門家たちは、気候変動と異常高温現象は関連があると指摘する。国際統計サイト「アワー・ワールド・イン・データ」によると、1960年に9400トンにすぎなかった世界の化石燃料排出量は2020年に約3万5千トンに急増した。

3月にインドとパキスタンで122年ぶりに最高気温が記録されるなど、東南アジアの猛暑発生の頻度が産業化以降30倍になったという研究結果もある。

4月に国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が発表した第6回評価報告書で、各国が提示した温室効果ガスの排出減少目標値が達成されたとしても、地球の温度は今後10年間1.5度高まるという暗鬱な展望が出された。


金民 kimmin@donga.com