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バイナンス創業者・趙長鵬氏がアジア最大の富豪に、資産価値115兆ウォン

バイナンス創業者・趙長鵬氏がアジア最大の富豪に、資産価値115兆ウォン

Posted January. 11, 2022 08:28,   

Updated January. 11, 2022 08:28

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仮想通貨市場の急成長を受け、世界最大の暗号通貨(仮想通貨)取引所「バイナンス」の設立者兼最高経営責任者(CEO)の趙長鵬氏(45)が、アジア最高の富豪で世界11位の富豪になった。ブルームバーグが9日(現地時間)報じた。趙氏の資産は960億ドル(約115兆ウォン)で、従来のアジア最大の富豪だったインドの通信財閥、リライアンス・インダストリーのムケーシュ・アンバーニー会長(65)の929億ドル(約111兆3400億ウォン)を上回った。

ブルームバーグは、バイナンスの昨年の推定売上高や趙氏の持分(90%)を反映して、この数値を試算したと明らかにした。昨年のバイナンスの売上は少なくとも200億ドル以上で、これは米国最大の仮想通貨取引所「コインベース」の推定売上高を3倍近く上回る規模だと伝えた。趙氏は2017年、カリブ海の租税回避地のケイマン諸島でバイナンスを設立した。

960億ドルには、趙氏が保有するビットコインやバイナンスコインなどの仮想通貨の保有額は含まれていない。彼の実際の資産がはるかに大きいことを示唆している。バイナンスが独自に発行したバイナンスコインの価値は、昨年の1年間だけで1300%も上昇した。

趙氏は、1977年に中国南部の江蘇省で生まれた。1987年に両親は政治的理由から追放され、家族と共にカナダに移住した。モントリオールにあるマギル大学でコンピューター科学を専攻し、米国や日本などの金融会社で働いた。2005年、中国上海で証券売買体系を開発して、本格的な起業に乗り出した。氏は2013年、知人らとポーカーをする中で、ビットコインについて知った。以後、仮想通貨の成長性に魅了され、ビットコインを大量に買収し、バイナンスも起業した。

趙氏が保有している相当量の仮想通貨の市場成長性などを勘案すれば、彼の資産は世界的情報技術(IT)企業の創業者に匹敵する水準にまで増えるだろうという予測が出ている。同日のブルームバーグの発表で、世界最大の富豪は、2770億ドル(約329兆5000億ウォン)を保有しているテスラの創業者イーロン・マスク氏だった。2位はアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏、4位はマイクロソフト(MS)創業者ビル・ゲイツ氏、5位はフェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグ氏だった。世界上位10内の大富豪のうち、IT関連事業家ではないのは、フランス・ルイヴィトングループの最高経営者ベルナール・アルノー氏(3位)と米バークシャーハサウェイの創業者ウォーレン・バフェット氏(10位)の2人だけだ。


金聖模 mo@donga.com