Go to contents

最年少ノーベル平和賞のマララさん「現実になった恐怖…アフガン女性を助ける時間はあまりない」

最年少ノーベル平和賞のマララさん「現実になった恐怖…アフガン女性を助ける時間はあまりない」

Posted August. 19, 2021 08:43,   

Updated August. 19, 2021 08:43

한국어

タリバンによる銃撃から奇跡的に回復し、最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさん(24)が、「アフガニスタンの女性たちの恐怖は現実」とし、「女性たちを助ける時間がいくらも残っていない」と話した。

ユスフザイさんは17日、米紙ニューヨーク・タイムズに、「アフガンの姉妹たちが心配」という題名で寄稿した。ユスフザイさんは「この20年間、数百万の女性が教育を受けたが、彼女たちに約束された未来が危うくなっている」とし、「タリバンが政権を再び握り、私は多くの女性たちのようにアフガンの姉妹たちを心配している」と書いた。

ユスフザイさんは2007年、故郷のパキスタンで服の中に本を隠し、恐怖に震えて登校したことを振り返り、「私が15歳の時、タリバンは学校に行く権利を主張するという理由で私を殺そうとした」とし、「私は昨年大学を卒業した後、キャリアを積んでいる。銃を持つ男たちが規定した暮らしに戻ることは想像できない」と話した。

ユスフザイさんは12年、下校途中にタリバンの銃弾を受けて重傷を負ったが、英国で治療を受け、奇跡的に回復した。その後、タリバンの殺害脅威に屈することなくアフガンの女性と子どもたちの権利の伸張と教育機会の拡大に向けて努力した功労が認められ、14年に17歳の年齢でノーベル平和賞を受賞した。

昨年、英オックスフォード大学を卒業したユスフザイさんは、「アフガンの女性たちは、以前の私のように授業を受けることができず、本を読めなくなるかも知れないという絶望に陥っている」と話した。ユスフザイさんは、「タリバンの一部の人が女性の教育権と働く権利を否定しないといったが、女性を残酷に抑圧したタリバンの歴史を見た時、アフガンの女性たちの恐怖は現実だ」とし、「すでに女性たちが大学と職場で拒絶されているという話を聞いている」と伝えた。

ユスフザイさんは、他の国々にアフガンの人々を助けてほしいと呼びかけた。そして、「中国、イラン、パキスタンなど近隣諸国が避難民に扉を開けて、難民の子どもたちの学校登録を許可しなければならない」とし、「タリバンは女性にも数学と科学を学ぶ権利、大学に行って職業を選ぶ権利を保障しなければならない」と主張した。ユスフザイさんは、「アフガン女性たちの声を聞かなければならない。無駄にする時間はない」という言葉で文を終えた。


兪載東 jarrett@donga.com