Go to contents

緊張感を和らげ強い心臓が持てるように、鎮川選手村で「心のケア」支援

緊張感を和らげ強い心臓が持てるように、鎮川選手村で「心のケア」支援

Posted July. 10, 2021 07:43,   

Updated July. 10, 2021 07:43

한국어

スポーツ競技は「心理戦」でもある。極度の緊張感を克服してトップに立つ世界的なアスリートには「強心臓」という修飾語が付く。

2010年バンクーバー冬季五輪で初めて韓国フィギュアスケートに金メダルをもたらした金妍兒(キム・ヨナ=31)が代表的だ。金妍兒の演技を見ていると、誰もが落ち着いていながらも強い精神力には誰もが舌を巻く。練習ではいくら完璧な演技を披露した選手でも、本番では緊張してミスしがちだからだ。

競技力には自信満々でも、相手と環境によって様々な心理的な影響要因が発生する。これにアスリートの個人的なことや時々刻々と変わる競技以外の状況も考慮しなければならない。特に最近は、新型コロナウイルス禍でトレーニング不足や実戦感覚の低下などで、選手たちの不安感と悩みも深まっている。いわゆる「コロナによるうつ病(コロナブルー)」に苦しむアスリートもいる。

韓国スポーツ政策科学院は、鎭川(チンチョン)選手村で選手たちのための対面での心理相談と非接触型の相談支援を実施している。「心の防疫」なのだ。「Kブルン(呼び出しの意味)」プロジェクトの一つで、キャンピングカーを改造して「訪問する心理ブース」を運営している。選手たちの否定的な考えを肯定的に変え、精神健康に役立ててもらいたいという趣旨だ。ここではカウンセリングとともに眼球や脳波の動き、脳活性度などを通じてアスリートの心理状態を把握し、いち早くから心の安定を手助けしている。

得点によってストレスの変化幅が大きいアーチェリーや射撃など記録競技の選手に対しては、自分の最も好調だった時の状況を思い出して話してもらう方式の「適合型の心理支援」をしている。

韓国スポーツ政策科学院のイ・オン博士は、「とんでもない、全く予想できなかった低いポイントをもらった時、早く忘れて前向きな気持ちに切り替えることが重要だ、そのような状況下で選手個人が良かった時の状況を思い出すよう、自分に暗示をかける言葉や自信が持たるような言葉を集めて、自分と向き合って話し合えるように心理支援をしている」と話した。


兪載泳 elegant@donga.com