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S&Pの警告、「韓国200大企業の格付けリスク高まる」

S&Pの警告、「韓国200大企業の格付けリスク高まる」

Posted July. 11, 2019 09:20,   

Updated July. 11, 2019 09:20

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国際格付け機関であるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は10日、韓国の200大企業の格付けが否定的(negative)サイクルに入っていると診断した。格付けが上がる企業より下がる企業のほうが多いという意味だ。特に半導体、自動車など、韓国主力産業をリードしている企業の状況が再来年まで厳しいだろうと予想した。

S&Pが同日発表した「高まる信用リスクに直面した韓国企業」と題した報告書によると、厳しい韓国国内の営業環境と企業の攻撃的な財務政策、規制リスクなどが韓国企業の格付けに負担を与えていることが分かった。S&Pグローバル格付けのパク・ジュンホン取締役は、「グローバル需要の鈍化と貿易紛争の激化は、最近韓国企業の業績低下として現れ、今後12ヶ月間、追加負担になるだろう」と明らかにした。

S&Pは、昨年末からKCC、現代(ヒョンデ)自動車グループの格付けを下げ、SKハイニックス、Eマート、SKテレコム、LG化学、SKイノベーションなどの各付け予測を下方修正した。今年に入って、韓国企業のうち、格付けまたは格付け予測が上方修正された事例は皆無である。

S&Pは特に、「輸出依存度の大きい半導体やスマートフォン、自動車、精油、化学産業の場合、今後1、2年間は厳しい営業環境に直面するだろう」とし、「キャッシュフローが減っているのに、企業は資本投資と株主への還元規模を拡大する政策を導入して負担となっている」と診断した。

S&Pは、韓国の今年の成長率予測も従来の2.4%から2.0%に下げた。電子部門の高い在庫水準と世界貿易の不確実性が投資に負担を与え、労働市場が相対的に脆弱で消費弱体化につながるという理由だった。今回の成長率予測は、日本の経済報復措置が発表される前の6月までのデータを基にした。今後これを反映すれば、予測値はさらに下がる可能性があるという観測が出ている。


キム・ジャヒョン記者 zion37@donga.com