Go to contents

遠隔で前後進駐車、狭い駐車場でのドアパンチは終り!

遠隔で前後進駐車、狭い駐車場でのドアパンチは終り!

Posted April. 29, 2019 08:32,   

Updated April. 29, 2019 08:32

한국어

長方形駐車スペースに車をとめることはできるが、両方の残りの空間が狭すぎて、車のドアを開けて降りづらい状況。後進さえすれば駐車できるように、駐車スペースの前に車を止めた後、車から降りた。スマートキーの後進ボタンを押すと、車がゆっくり後進して正確に駐車された。再び前進ボタンを押すと、車両は前に出てきて、乗ることができる状態になる。

現代(ヒョンデ)自動車が先月発売した新型ソナタには、このような「遠隔スマート駐車アシスト」機能が適用されている。スマートキーの前進と後進ボタンを押すと、車が動き、自らハンドルを少しずつ回しながら駐車し、再び乗ることができる状態に調整できる機能だ。

BMWとメルセデスベンツなどがリモートで駐車と出車が可能な技術を披露した中、現代自動車も、昨年発売した水素燃料電池車・ネクソにドライバーが車から降りた状態で縦列駐車と出車、直角駐車などができる「遠隔スマート駐車アシスト(RSPA)」機能を適用したことがある。現代自は新型ソナタにも似たような役割ができる普及型駐車補助機能を搭載した。現代自の関係者は、「狭い駐車スペースのために発生する社会的問題が徐々に増え、顧客らの苦情も高まっているので、これらの技術を通じて解決したい」と説明した。

最近、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)のブームの中、大型車を求める消費者が増えている。このため、過去にできた幅の狭い駐車スペースに駐車するのが難しくなる状況が急増している。駐車場の1台分の面積の小さい都心で、車のドアを開ければ横の車を傷をつけるいわば「ドアパンチ」は社会問題にまで浮上している。このため、駐車場1台分のスペースの幅を20センチさらに広げるいわば「ドアパンチ防止法」が施行されたが、既存の建物の駐車場には適用されなかったため、先端技術でこのような問題を解決する試みが現れているのだ。

新型ソナタにオプションとして適用されたこの機能は、現在発売される車両の3分の1ほどに搭載されている。現代自の関係者は、「韓国国内駐車場の状況を勘案して、今年発売される起亜(キア)自動車の新型K5をはじめ、適用車種をさらに拡大する計画だ」と明らかにした。

自動車業界では、駐車場の問題だけでなく、居眠り運転、飲酒運転など、安全に関する社会問題の解決にも最先端技術が大きな役割を果たすだろうと期待している。運転者の瞬きなどを認識して居眠り運転かどうかを判断したり、飲酒如何を測定してエンジンをかけることができないようにする技術などを積極的に活用しているという。

最近、欧州連合(EU)は、28の加盟国で新規販売される乗用車には、運転者が飲酒運転をしようとすると、ステアリングホイールが自動的にロックされて運転できなくさせる装置を、2022年5月からメーカーが設置するよう義務づけた。EUは、眠気防止警告システム、携帯電話の使用などを警告するシステムの設置も義務付ける予定だ。

大林(テリム)大学自動車科の金必洙(キム・ピルス)教授は、「駐車場はもちろん、安全と環境問題などにおいて、先端技術で社会問題を相当解決できる方法は既に開発されている」とし、「適用するためにかかる費用を勘案しても、社会的にメリットの大きい技術を見つけて積極的に活用する必要がある」と語った。


金道炯 dodo@donga.com