Go to contents

米中貿易交渉、合意に接近…27日の首脳会談で最終妥結

米中貿易交渉、合意に接近…27日の首脳会談で最終妥結

Posted March. 05, 2019 08:31,   

Updated March. 05, 2019 08:31

한국어

米国と中国が首脳会談で貿易交渉を妥結できるほど合意に近づいていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが3日付で報じた。同紙は消息筋を引用して、「中国政府が米国産の農産品、化学製品、自動車などに対する関税引き下げを提案し、米政府は昨年から中国産の商品に科された制裁の大半を解除することを検討している」とし、「米中交渉が『最終段階』にある」と伝えた。

中国は、自動車ベンチャー企業に対する外国企業の投資制限や輸入自動車に対する関税を現行の15%から引き下げる予定を操り上げ、中国の国営石油企業シノペック(中国石化)が米のシェニエール・エナジーから180億ドル(約20兆2320億ウォン)規模の液化天然ガス(LNG)を輸入することを提案したという。

議論が順調に進んだ場合、中国の習近平国家主席がイタリアとフランスの訪問を終えた直後の27日頃、トランプ米大統領とフロリダ州の「マー・ア・ラゴ」で米中首脳会談を行い、合意する可能性があるという観測が流れている。

しかし、中国の国営企業の補助金支給や知的財産権保護など構造改革問題の意見の相違や両国国内の批判世論は最終変数だ。米国内の強硬派は、中国が約束を守らなかった場合、直ちに関税を課すのではなく、中国側と先に協議することが議論されていることに不満を抱いている。米中が現在議論している100ページを超える貿易協定文書の約30ページが知的財産権の保護関連条項だ。中国側は、「19世紀の西欧による不平等条約も同然」という自国内の交渉反対世論を懸念している。習氏が米国まで行って譲歩したという中国内の反発を憂慮し、欧米訪問の帰りに米国に寄って首脳会談を行うことが議論されているという。

米国のイラン制裁の違反と産業機密侵害の疑いで起訴された中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)とカナダで逮捕された同社の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)の問題も悩みだ。

AP通信と同紙によると、孟氏側は1日、カナダ・バンクーバーのブリティッシュコロンビアの裁判所に、カナダ政府と警察、出入国管理局職員に対して、「一般的な出入国審査を装って3時間の不法拘禁、尋問、捜索をした」とし、告訴状を提出した。米国が要求する送還を拒否するための法廷争いを開始したのだ。1千万ドルの保釈金を支払って釈放された孟氏は、カナダで自宅軟禁状態にあり、拘禁にともなう「精神的ストレス」を訴えているという。


朴湧 parky@donga.com