文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日、アグン山の噴火で空港が閉鎖されたインドネシア・バリの海外同胞と観光客を護送するチャーター機の派遣を検討するよう指示した。現在、足止めされている海外同胞と観光客は最大1000人と推定されている。大統領府で開かれた国家安全保障会議(NSC)全体会議で文大統領が、バリの海外同胞と観光客の安全な護送のためのチャーター機の派遣を含め積極的な措置を検討するよう康京和(カン・ギョンファ)外交部長官に指示したと、尹永燦(ユン・ヨンチャン)大統領国民疎通首席秘書官が伝えた。
現在、バリのングラライ国際空港は火山灰の影響で27日から航空機の離着陸を中止した状態だ。
外交部はひとまずバリ空港閉鎖の長期化を憂慮し、韓国人観光客がバスや船便を利用して出国するよう誘導している。約200人の韓国人観光客は、バスやフェリーなどを利用してバリから約300キロ離れたジュアンダ国際空港に移動した。彼らは、再びインドネシアの国内線で首都ジャカルタに移動し、帰国便の飛行機に乗る計画だ。
柳根亨 noel@donga.com