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米国のビヨンセか英国のアデルか、グラミー賞授賞式で白黒歌姫が激突

米国のビヨンセか英国のアデルか、グラミー賞授賞式で白黒歌姫が激突

Posted February. 06, 2017 08:27,   

Updated February. 06, 2017 08:27

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一週間後に迫ったグラミー賞授賞式に戦雲が漂っている。

12日夜(現地時間)、米ロサンゼルスのステイプルズセンターで開催される第59回グラミー賞をめぐる緊張の原因は二つある。

まず、舞台上でドナルド・トランプ米大統領の移民政策に反対する受賞所感や公演が相次ぐ可能性だ。26日に開かれるアカデミー賞授賞式に先立って、音楽家たちが先に口火を切りそうだ。祝賀舞台を準備中のビヨンセは、白人警官の黒人過剰鎮圧問題などを遠回しに扱ったアルバム「Lemonade」で、今年、最多部門(9個)の受賞候補にノミネートされている。ビヨンセは、すでに昨年のスーパーボウルのハーフタイムショーで、ブラックパンサー党(黒人武装人権団体)を思わせる衣装を着て歌った。スーパーボールは、公演者の政治的表現を禁じており、当時、米社会で大きな論議を巻き起こした。

今年、初めて授賞式の司会を務めることになった英俳優ジェームズ・コーデンの口も「火薬庫」と言える。氏は最近、自分のソーシャルネットワークサービス(SNS)のアカウントを通して、トランプの移民政策への反対意思を明らかにした。

授賞結果においては、ビヨンセとイギリスの歌姫アデルの大物同士の激突が見どころだ。二人は、主要3つの部門(今年のアルバム、レコード、歌)の候補に一緒にノミネートされている。授賞式の最後の部分は、緊張感あふれるクローズアップ対決で飾られるものとみられる。複数候補としては、ドレイク、リアーナ、カニエ・ウェスト(以上8つ)がビヨンセを追っている。

超新星を探しているなら、7つの部門にノミネートされたラッパー兼シンガーソングライター「チャンス・ザ・ラッパー」を注目するに値する。彼は昨年、アルバム「Coloring Book」で評論家たちから絶賛を受けたが、アルバムをデジタルストリーミングの形だけで発売した。手に取れるCDやLP一つ無しに、史上初のビルボードアルバムチャートとグラミー賞候補に上がったのだ。伝統的アルバム産業に反旗を翻した彼に、レコーディングアカデミーがトロフィーを抱かせれば、それこそそのまま歴史になる。昨年他界したデビッド・ボウイは、死去2日前にリリースした遺作「Blackstar」で、最優秀ロックパフォーマンスを含め、4つの部門にノミネートされた。祝賀舞台も期待できる。メタリカが2014年の授賞式で、ピアニスト「ラン・ラン」と突然共演したのに続き、3年ぶりにどんな切り札を切り出すのか、昨年の授賞式時に衝撃的音離脱で失望を抱かせたアデルが、ライブの女王の栄光を取り戻すかも関心事と言える。

米CBSテレビで放映される授賞式は、韓国時間で13日午前10時からエムネットを通して生中継される



임희윤기자 イム・ヒユン記者 imi@donga.com