Go to contents

麗水でムグンファ号の脱線事故、1人死亡

麗水でムグンファ号の脱線事故、1人死亡

Posted April. 23, 2016 07:21,   

Updated April. 23, 2016 07:37

한국어

韓国鉄道公社(コレイル)の社長ポストが空席となっている中、列車事故が相次いでいる。4.13総選挙に立候補するため、先月、任期を半年以上も残した状態で、急きょ辞任した崔然惠(チェ・ヨンへ)前社長など、前任社長らの不健全な経営が原因だという指摘が出ている。

22日、国土交通部(国土部)やコレイルによると、同日午前3時41分ごろ、全羅南道麗水市栗村面(チョンラナムド・ヨスシ、ユルチョンミョン)・栗村駅周辺を運行していたムグンファ第1517号が脱線した。機関車は転覆し、旅客車両7両のうち4両が脱線した。この事故で機関士のヤン某氏(53)が死亡し、副機関士のチョン某氏(57)は怪我をして、周辺の病院で手当てを受けている。列車脱線事故で死亡者が出たのは、事故関連統計を取り始めた2003年以降初めてのことだ。国土部は、列車を運転していた副機関士が線路を変更する際、スピードを減らすべきだという管制指示に従わず、スピードを出しすぎたため脱線した可能性が高いとみている。

国土部によると、今年に起きた列車事故は、今回を含めてすでに計5件もある。先月11日は、大田市新炭塵(テジョンシ・シンタンジン)駅周辺で貨物列車が脱線し、京釜(キョンブ)線や湖南(ホナム)を運行する貨物や一般列車47台の運行が中止となった。2月16日は、慶尚北道慶山市(キョンサンブクド・キョンサンシ)・河陽(ハヤン)駅周辺の線路で、施設作業車両1両が軌道から脱線して、大邱(テグ)線旅客列車の運行が1時間半ほど中止となった。同月18日は、京畿議政府市(キョンギ・ウィジョンブシ)の地下鉄1号線・回龍(フェリョン)駅のフラットフォームでドアが閉まらず、乗客らが列車を乗り移る出来事もあった。

専門家らは、相次ぐ事故の主な原因の一つとして、専門性のない天下り人事を取り上げている。これまで、コレイル社長は、初代の申光淳(シン・グァンスン)社長を除いては、そのほとんどが鉄道非専門家らが占めた。2代目の社長である李哲(イ・チョル、3回当選の国会議員出身)から鄭昌永(チョン・チャンヨン、5代、監査院事務総長出身)など、全員が外部人物だった。彼らは、その大半が労働組合と妥協して、コレイル改革を見合わせてきたという評価を受けている。

そんな中、鉄道専門性を認められている崔然惠前社長は、2012年の第19代総選挙での落選後、コレイル社長に就任したが、先月、比例代表立候補のため任期を6ヵ月余り残した状態で辞任した。その後、大小の複数の事故が起きると、コレイルの内部からは、「社長の気持ちが選挙の方に向いていたので、コレイル経営には身が入らなかっただろう」と自嘲交じりな批判まで出てきた。

経営陣が短期成果に過度にこだわったことも、問題と指摘されている。政府省庁のとある関係者は、「コレイルの社長らは、長期的に投資してこそ成果を出すことのできる安全教育や老朽化した施設の交換などに、あまりにも手を抜いていた」と話した。



조은아 기자achim@donga.com · 여수=정승호기자 チョ・ウンア記者 麗水=チョン・スンホ記者 shjung@donga.com