大韓スキー協会会長を経験(1986~1996)し、今はFISでアジアを代表する副会長兼執行委員のイ・スンウォン氏(84=アジアスキー連盟会長、写真)の加里王(カリワン)山アルペン競技場に対する評価だ。
李氏は、ルッシ氏とも太い繋がりを持っている。「1994年に龍坪(ヨンピョン)に国内初のワールドカップ(W杯)コース(レインボーロープ)を開発する際に招いた設計者がルッシ氏でした。翌年に冬季五輪の招致を念頭に入れて滑降コースを探していた時も一緒でした。この加里王山も彼が探し当てたのです」
ルッシ氏はスキーヤーとしても、コース設計者としても名を馳せている。1970年には世界選手権で優勝し、72年にはW杯優勝と札幌五輪金メダルを獲得した。アルベールビル、リレハンメル、長野、ソルトレイクシティ、ソチの冬季五輪の滑降コースも、すべて彼の作品だ。
「五輪の核心は恒久的遺産(Legacy)の創出です。この競技場こそ、アジア大陸の冬季スポーツのハブとして機能する江原道(カンウォンド)の資産であり、国家的にも貴重な観光資源なのです。平昌(ピョンチャン)五輪の偉大な遺産になると確信しています」
조성하 チョ・ソンハ記者 전문기자summer@donga.com