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[社説]世界は第4次産業革命中なのに、韓国は落第生になるのか

[社説]世界は第4次産業革命中なのに、韓国は落第生になるのか

Posted January. 22, 2016 08:11,   

Updated January. 22, 2016 08:48

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昨日、スイスのダボスで開幕した世界経済フォーラム(WEF)で、「グローバル経済は、回復と2008年のグローバル通貨危機から派生した第3次危機との間で危ない綱渡りをしている」という経済学者らの診断が出てきた。グローバル経済を襲った新興諸国の「マネーエクソダス」と、中国経済の構造的リスク、国際原油価格の暴落やグローバル負債危機など、現在繰り広げられている「変動性拡大」がWEFで議論されている事案だ。ダボスのグローバルリーダーたちは、このようなグローバル経済の不安要因を解決できる代案として、「第4次産業革命」を強調した。

18世紀の蒸気機関による機械化が第1次、20世初頭の大量生産方式が第2次、20世紀後半のコンピューターやインターネットがもたらした革新が第3次なら、第4次は、情報通信技術(ICT)融合が作り出す新しい産業革命だ。

人工知能ロボットやモノのインターネット(IoT)、モバイル、3Dプリンター、無人自動車、ナノ及びバイオ技術、材料科学、量子コンピューター工学などを応用した新しい製品が、高齢化や気候変動などの難題の火消し役として登場している。産業や社会、統治システムはもとより、我々の暮らし方までが革命的に変わるかもしれない。

第4次産業革命は、効率性や生産性を飛躍的に向上させることができるが、貧富の格差の深刻化をもたらす上、とりわけ、「雇用ショック」が大きいということで潜在的脅威となる。WEFは、「未来雇用報告書」で、第4次産業革命で今後5年間、雇用が500万件消えるだろうと主張した。昨年7月、日本最大規模のテーマパーク・ハウステンボスで、フロントでの受★付けから荷物を運ぶポーターまでを、ロボットが取って代わったホテルがオープンしたことから見て、雇用ショックの第1次被害者は中級の熟練事務職になる可能性が高い。

スイス最大手銀行UBSアクセルのウェーバー会長はダボスフォーラムで、「第4次産業革命で最も重要なことは、労働市場の柔軟性だ」と言い、「労働改革に失敗した国は淘汰されるだろう」と警告した。UBSが評した「第4次革命でよく適応できる国」で、韓国は中位圏の25位だ。最も重要な労働市場の柔軟性では、最下位圏の83位から脱せずにいる。世界は走っているので、いまだ井の中に閉じ込められている人たちが労働改革を必死に食い止めており、韓国は第4次産業革命の落第生になりそうな気がする。



허문명국제부장 ホ・ムンミョン国際部長 angelhuh@donga.com