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高高度ミサイル防衛システム1個砲隊、平沢に配備か

高高度ミサイル防衛システム1個砲隊、平沢に配備か

Posted September. 05, 2014 09:38,   

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米国が、ミサイル防衛(MD)システムの核心迎撃兵器である高高度ミサイル防衛(THAAD)システム1個砲隊を京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)米軍基地に配備することを推進していることが4日、確認された。このため、米国防総省は近く、THAAD配備計画を韓国国防部に公式要請するものと見える。

米国防総省消息筋は4日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「THAADの韓国配備に関する両国間の意見調整はほぼ最終段階に入った」とし、「早ければ、来月に米ワシントンで開かれる韓米定例安全保障協議会(SCM)か両国外交・国防長官(2+2)会議を通じて、配備決定が公式に発表されるだろう」と明らかにした。

同消息筋は、「漢江(ハンガン)北側の在韓米軍の移転・配置計画が進められている平沢基地がTHAAD1個砲隊の配備地域として最も有力視されている」と強調した。京畿道烏山(オサン)米軍基地も候補地域の一つだ。6台の移動式発射車両と48発のミサイルで構成されたTHAAD1個砲隊の導入コストは、約2兆ウォン代。

米国防総省は、平沢米軍基地に配備するTHAAD1個砲隊のほかに、韓国もコストを負担する条件で1個砲隊を追加配備することを内部で検討している。同消息筋は、「確定したことはない」としつつも、「韓国もTHAAD(追加)配備時のコストを負担すれば、(韓国の安保コストの)望ましい共同分担(cost sharing)例になるだろう」と話した。

しかし、1砲隊当たりの導入コストが2兆ウォン代にのぼるうえ、中国の反発が強いという点で、追加配備の問題は論議を呼びかねない。同消息筋は、韓国のTHAADコスト負担に関する議論については具体的に明らかにしなかった。

米国はこれまで、韓国軍が保有するパトリオット(PAC2)ミサイルは、北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃できず、韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)も実戦配備が2020年頃になるため、対北朝鮮ミサイル防衛の相互運用性を高めるためにTHAAD導入が必要だと主張してきた。

一方、先月、韓米連合軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン」の期間に訪韓したロバート・ワーク米国防副長官は、THAAD配備と戦時作戦統制権返還の再延期問題を早く終えて来月開かれるSCMか2+2会議で発表することを韓国政府に提案したという。