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済州道知事、海軍基地建設工事の一時留保を要求

済州道知事、海軍基地建設工事の一時留保を要求

Posted March. 06, 2012 09:31,   

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済州道西帰市(チェジュド・ソギポシ)江汀(カンジョン)村の軍民複合型観光美港(済州海軍基地)建設工事を強行する方針を表明している政府に対し、済州道が正式に「工事留保」を要求した。

済州道は5日、済州道議会、セヌリ党済州道党支部、民主統合党済州道党支部と共同名義で、「軍民複合港の15万トン級クルーズ船の自由な出入りに対し、公正で客観的な検証を行うため、海岸発破などの工事進行を一時的に留保して欲しい」と要請した。済州道はもちろん同道議会、与野党までが声を一つにして工事の留保を要請したのは初めて。

禹瑾敏(ウ・グンミン)済州道知事は同日の共同記者会見で、「政府は民軍複合港に15万トンのクルーズ船の出入りが可能だという結論を出したが、船舶操縦シミュレーションの過程に済州道が参加していないため、済州道と海軍が一緒にシミュレーションに参加した中で検証作業が行われれば、結果を受け入れる」と述べた。済州道は、シミュレーションの結果が出れば、住民の同意を得るプロセスを経て、最終的に政府方針を受け入れるという。

政府は、韓国海洋大学で行った船舶操縦シミュレーションの結果から、航路の変更、西側の突き出た埠頭を可変式に変更することで15万トンのクルーズ船の出入りが可能になると発表している。だが、済州道は、秒速、港湾の旋回直径、横風圧などの基礎データが正しくない条件下でシミュレーションが行われたとして再検証を要請した。

国防部と国土海洋部、済州道は、2009年4月に締結した基本協約書で、「済州道に推進中の済州海軍基地を、最大で15万トン規模のクルーズ船2隻を同時に接岸させることができる民軍複合型観光美港に建設する」と合意している。

これに対して首相室の関係者は、「首相主宰の国家政策調整会議を開き、政府として済州海軍基地建設を続けることで、すでに結論を出した事案だ」とし、「シミュレーションは2010年に制定された海上交通安全指針に定めた標準化された技法に基づいて専門家たちが行ったもので、誰が参加するかによって結果が変わるものではない」と話した。

これに先立ち、任鍾龍(イム・ジョンリョン)首相室長は29日、国家政策調整会議の結果についてブリーフィングし、「検証をやり直すためには、7ヵ月ほどの時間がかかるが、現在工事が遅れているため毎月30億ウォンの費用が発生している」と言い、「遅れる状況が続くと国家予算の浪費につながり、基地が工期内に建設されなければ国益にプラスにならない」と話した。

国防部も、計画通り2015年までに基地を完成するという政府方針を再三確認した。国防部の関係者は、「済州海軍基地は国家安保と直結する重要な国策事業だ」と言い、「これ以上、不毛な論争や社会的葛藤を起こさないで、建設工事が早急に正常に行われるよう力を集めるべきだ」と話した。

海軍は2日、本格的な港湾工事のため、海岸の岩盤遅滞の発破作業に対して警察に許可を申請した。警察は8日までに許可するかどうかを決定する予定だ。



jy788@donga.com will71@donga.com