Go to contents

ファッション韓流

Posted February. 13, 2012 09:24,   

한국어

10日(現地時間)、米ニューヨーク・リンカーンセンターのザ・ステージで行われたコンセプトコリア秋冬(FW)2012」のイベント会場。韓国デザイナーらの今年のFW服デザインを一目見ようと、現地のファッションバイヤーや記者など540人あまりが詰め掛けてきた。予想人数を大幅に上回ったため、席が足りないほどだった。

今年で5回目を迎える同日の行事は、韓国デザイナーの海外進出を支援するため、文化体育観光部などが設けた。

2010年、初の「コンセプトコリア」が行われた時は、「一方的な」展示性イベントの性格が濃かった。しかし今度は違う。今秋の店頭に韓国デザイナーの製品をディスプレーしようとするバイヤーらからの問い合わせや現場での購入契約の締結件数が大幅に増えた。米人気編集売場、「オープニングセレモニー」のキャロル・ソング・バイヤーは、「韓国のファッションデザイナらならではの感性や素材を巡る多様なアプローチの仕方は、注目に値する」とし、「彼らのコレクションが世界で成功を収めるのは時間の問題だ」と主張した。

ドラマやKポップ、韓国料理に次ぎ、ファッションが本格的な韓流ブームに加わる兆しが見え始めている。輸入ブランドの買収に力を入れてきた国内のファッション大手企業も、国内デザイナーの「招待」に熱を上げている。

●韓流にのって存在感の高まった韓国ファッション

韓国デザイナーらの海外進出は、00年代初頭から活発になったが、「コリア」と言う国家ブランドが足かせとなっていた。ファッションとは、イメージを売る産業なのに、「コリア」はフランスやイタリアなどの勢いに押され、名刺すら出せないのが現状だった。

しかし、ドラマや音楽を通じ、「コリア」ブランドが、トレンディなものと思われ、状況は一変し始めた。国内デパートの関係者は、「中国人らがドラマの女主人公の写真を持ってきて、韓国ブランドの服を購入するケースが少なくない」と主張している。

先月25日から27日かけて、日本の国立代々木第一体育館で開かれた、「韓日合同ファッションイベント(KISS)は、Kポップとファッションとが出会って、3日間、3万3000人あまりの入場客が訪れた。少女時代やカラ、シスターなどの国内アイドル歌手やデザイナ・李サンボン、ファッションブランド・スパイシーカラーなどが参加し、話題を呼んだ。

これについて、日本の日系マーケティングジャーナルは最近、「韓流ファッションへの感服」というタイトルの記事で、「これまで韓国のファッションは、化粧品やエステティックに比べ、それほど注目を集めなかったが、最近は急速に領域を拡大させている」とし、「10年後、日本に相次いでデビューしているKポップの人気につられ、韓国のすばらしいイメージが知られたのが、日本の消費者に影響を与えたものと見られる」と書きたてた。

●韓国デザイナーと韓国企業との出会い

かつて、グローバル市場に進出する韓国ファッション企業も、国内デザイナーにはあまり関心を示さなかった。有名ファッションブランドを買収する簡単な道を選んだ。しかしもはや、韓国ファッション企業は韓国デザイナーの価値を見直し、本格的な提携戦略を繰り広げている。

先月、フランス・パリで行われた2012、秋冬男性コレクション。デザイナー・チョン・ウクジュン氏が立ち上げたブランド、「ジュンジ」コレクションに、ファッション業界の「ゴッドマーザー」、スージー・メンキス記者や有名ファッションブロガーが詰め掛けた。世界的ファッションブロガー、スコット・シューマン氏は、「パリコレクションの最高のショーだ」と評した。

07年、パリに足を踏み入れてからすでに10度目のコレクションだったが、今回はやや違っていた。昨年、第一(チェイル)毛織の常務に迎え入れられた後、営業やマーケティング、PR、販売は会社の各分野の専門家らが直接引き受けた。氏は、デザインだけにエネルギーをつぎ込むことができた。チョン常務は、「大手企業が保有しているマンパワー(人的資源)に驚いた」とし、「一人のデザイナーとしては、なかなか引き抜きできない人材らから支援を受け、創造的仕事に専念することができ、そのため、より一層好評を受けているような気がする」と話した。

スターデザイナーと企業とが出会って、一緒に攻撃的に海外進出を図る事例が増えている。第一毛織の鄭求昊(チョン・グホ)専務は、「へクサバイクホ」でニューヨークコレクションに進出し、今年からはパリへと舞台を移す予定だ。コーロンインダストリーのFnC部門は、10年に買収した、デザイナー・ソク・ジョンへ取締役のカバンブランド、「クロン」を海外市場にPRするため、昨年9月、英ハラーズデパートにポップアップストアをオープンした。今年3月に開かれる「ヴェンドムラグジュアリートレードショー」に招待を受けた。ソク取締役は、「企業のシステムとデザイナーブランド固有の価値とが出会い、グローバルビジネスでもシナジー効果を出している」と主張した。



kimhs@donga.com