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27日からの韓米軍事演習に米空母が不参加

27日からの韓米軍事演習に米空母が不参加

Posted February. 09, 2012 08:53,   

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27日から実施される韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」と「トクスリ」に、米海軍の航空母艦が参加しないことが分かった。その背景は?

韓国政府筋は8日、「韓米軍当局は、韓国全域で実施されるキーリゾルブ・トクスリ演習に空母戦力を展開しないことを近日決定した」と伝えた。キーリゾルブは、韓半島の有事の際、米軍の増員兵力と装備を迅速に韓半島に配備して最前方に移動させる定例の演習で、来月9日まで実施される。韓米合同の野外機動演習「トクスリ」は、3月初旬から4月まで実施される。

同筋は、「韓国国防部が例年どおり空母の演習参加を米国防総省に要請したが、有力な候補である米第7艦隊所属の空母『ジョージ・ワシントン』が現在修理中で派遣が難しいという通知を受けた」と話した。空母が参加しないことで、今年のキーリゾルブ・トクスリ演習に参加する米軍の規模は、例年より7000〜8000人少ない約1万1000人水準になる見通しだ。

キーリゾルブ・トクスリ演習に米軍の空母が参加しないのは今回が初めてではない。2010年の演習でも、米国は空母を派遣しなかった。前年の09年には、米第3艦隊所属の「ジョンステニス」、昨年は米第7艦隊所属の「カールビンソン」が参加した。

一部では今回の空母不参加の決定が、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去後、韓米軍事演習に極度に敏感な反応を示す北朝鮮をできるだけ刺激しないためではないかという見方もある。大統領選挙を控えるオバマ政府に韓半島の緊張は重荷になるということだ。最新鋭の艦載機約50〜80機を搭載し、イージス駆逐艦や巡洋艦、原子力潜水艦を率いる航空母艦は、一国家の軍事力に匹敵するほど強大だ。空母戦力が韓半島海域に配備されれば、北朝鮮指導部は超緊張状態となる。

軍筋は、「北朝鮮が毎年キーリゾルブを『北侵略策動』と非難するのも、米軍の空母に対する恐怖のためだ」と述べ、「10年のキーリゾルブに空母が参加しなかったのも、北朝鮮情勢が考慮されたためだと理解している」と伝えた。さらに、10日に予定された与野党国会議員の開城(ケソン)工業団地訪問など、少しずつ南北関係の打開の兆しが見られるほか、今月ワシントンで開催される可能性のある米朝対話などを考慮した措置という観測も流れている。

米国は、キーリゾルブに空母を派遣しない代わりに、米海軍の大型上陸艦数隻を参加させ、来月予定されている大規模な韓米合同上陸演習の予行演習を実施する。韓米海兵隊は来月中旬、兵力約1万人が参加する旅団級の上陸演習を実施する計画だ。



ysh1005@donga.com