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ボズワース代表訪朝、米朝が同じ評価のなか微妙なズレも

ボズワース代表訪朝、米朝が同じ評価のなか微妙なズレも

Posted December. 12, 2009 09:31,   

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北朝鮮外務省報道官は11日、米国のボズワース北朝鮮政策特別代表の訪朝の結果を伝え、「6者協議再開の必要性と9・19共同声明履行の重要性と関連して一連の共同認識に達した」と明らかにした。また、「実務的かつ率直な議論を通じて双方は相互理解を深め、互いの見解上の相違を縮めて共通点も見いだした」と明らかにした。

ボズワース代表が10日、会見で「6者協議の必要性と役割、05年の9・19共同声明履行の重要性について共通の理解に達した」と述べ、「実務的かつ率直な対話をした」と明らかにした内容と1、2の単語を除いてほぼ同じだ。これは、米朝両国が事前に発表内容を調整したためとみえる。

クリントン米国務長官も10日(現地時間)、国務省で記者団に対して、「重要なのは、今回の訪朝目的が交渉ではなく、『探索的対話』だったという点だ。予備対話としてはかなり肯定的(quite positive)だった」と評価した。クローリー国務次官補も、「良好な出発だ」と述べた。オバマ政府発足後初めての米朝対話に、ひとまず米国と北朝鮮いずれも肯定的な反応を示したわけだ。

しかし、両国の発表には明白な相違点も現われた。

北朝鮮は、「朝米双方は残された相違点を縮めるために、今後も協力することで一致した」と述べた。一方のボズワース代表は9日、「北朝鮮側と追加の米朝会談を行うことを話し合ったか」という質問に「ノー」と答えた。その代わり、「これから6者協議当事国に訪問結果を伝えて協議する」と述べ、周辺国との協力を強調した。

また、非核化が先か平和協定が先か、という問題についても相違がうかがえる。

北朝鮮は、「双方は、平和協定締結や関係正常化、経済およびエネルギー協力、朝鮮半島非核化などの広範囲な問題を話し合った」と明らかにした。いっぽう、ボズワース代表は、北朝鮮側と9・19共同声明のすべての要素について話し合ったと述べ、「非核化だけでなく平和体制、6者協議当事国間の関係正常化、経済的な支援など」と明らかにした。

このような米朝の認識の差について、韓国政府当局者は、「北朝鮮が今のように米国の政策優先順位と前後が異なる主張を続けるなら、核問題解決は容易ではないだろう。今はもう少し時間を置いて見守る必要がある」と話した。



spear@donga.com triplets@donga.com