Go to contents

米、韓半島原産の遺伝資源34種1679点を返還

米、韓半島原産の遺伝資源34種1679点を返還

Posted June. 13, 2007 03:03,   

한국어

●大豆、小豆など34種1679点を返還

農村進興庁(農振庁)と米農業研究庁は最近、米国が保存している韓半島原産の遺伝資源を返還することに合意し、12日、京幾道水原市(キョンギド・スウォンシ)農振庁庁舍で、両機関の関係者が出席し、返還行事を行った。

今回返還される品目は大豆(901点)をはじめ、石豆(351点)、緑豆(108点)、小豆(107点)、象にんにく、ヤマラッキョウ、ネギ属など34種1679点。すべて韓半島原産の品目だが、現在は韓国にない種子だ。このうち280点はすでに韓国に入って来ており、残りも今年中に、韓国に到着する予定だ。

韓国はここに至るまで、米国を説得し続けてきた。

農振庁は02年、米農業研究庁と農業技術協力了解覚書(MOU)を締結し、昨年、米国と遺伝資源返還および共同研究、研究員交流などに合意した。

米国は今年2月、「韓国原産の種子6000点あまりを保管中」と通報しており、韓国は、政府が持っていない品目をすべて送ってほしいと要請した。

農振庁国際技術協力課の金デイル農業研究士は、「米国は、最初はややためらったが、『両国間の技術協力のため必要だ』と引き続き説得した」と話す。

●日本などにも返還要求を推進

韓国原産の種子は、大韓帝国時代、米国、ロシアなど列強が搬出し始め、日本植民地時代に、日本が本格的に搬出したことが推定される。光復(クァンボク=日本植民地支配からの独立)後にも、米国などの植物学者たちは遠征隊を組み、数千点を採取して本国に持ち帰ったという。

先進国は、このように世界各地から採集した遺伝資源を活用し、多様な品種開発と研究により大きな付加価置を創出している。

現在、米国で有名な「ミスキムライラック」は、ソウル北漢山(プクハンサン)で自生していた「丁香木(学名=Syringa velutina var. kamibayashii)」が海を渡って改良されたもので、西洋のクリスマス・ツリーに使われるチョウセンシラベも20世紀初め、欧州に流出した韓国原産の植物だ。

農振庁は、「今回の成果は、日本など他の国にも類似した形態の返還を要求できる契機になるだろう」と期待した。韓国は先月、政府承認なしで農業遺伝資源を国外に搬出する行為を処罰する内容の「農業遺伝資源の保存および利用に関する法案」を作成した。



jarrett@donga.com