中国人民解放軍は、北朝鮮軍兵士たちが集団で北朝鮮に脱出することを阻止するため、1万人の解放軍兵力を今月4日頃、両国の国境地域にある豆満江(トゥマンガン)付近の3地域に配置したと、9日付の産経新聞が現地の消息筋の話として報じた。
同紙は最近、鴨緑江(アプロクカン)一帯の国境地域にも、今月初めから中国軍約3万人が配置されたと伝えていた。
特に今回の兵力配置は、北朝鮮の軍人が武装したまま集団で脱北する可能性があるというウワサによるもので、注目される。
中国政府は、川幅が狭く脱北しやすい3地域に警備兵力を集中配置したと、消息筋は伝えた。
中国は特に、武装した軍人たちが食糧難に耐え切れず、中国の地方都市に脱北して民家を襲撃する可能性を憂慮していると、同消息筋はつけ加えた。
同紙は、北朝鮮の6者協議拒否により中国との関係が冷却した点をあげ、中国軍の国境地域の兵力増強は、集団脱北を阻止する目的の他に、金正日(キム・ジョンイル)政権に対する圧迫を強化しようという意図もあると分析した。
朴元在 parkwj@donga.com