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「中風発生の恐れ」風邪薬167種を販売禁止処分

「中風発生の恐れ」風邪薬167種を販売禁止処分

Posted August. 02, 2004 23:24,   

食品医薬品安全庁は1日、鼻水風邪薬に主に使われるフェニルプロパノールアミン(PPA)成分が入っている「コンテック600カプセル」(柳韓洋行)など風邪薬167種(75社の製薬会社)に対して全面的に使用中止及び廃棄処分措置を下した、と明らかにした。

このような措置は「PPA成分が含まれた風邪薬を服用する場合、出血性脳中風が発生する可能性を排除することができない上、高血圧患者の危険が増加する」という最近の研究報告書によるものだと、食品医薬品安全庁は説明した。

使用が中止された薬品は、他にも「コリトゥサルシロップ」(富光薬品)、「ファコルエイカプセル」(中外製薬)、「ジミコジョン」(大熊製薬)、「コトゥシロップ」(コーロン製薬)などだ。

また、食品医薬品安全庁はこの成分が含まれた風邪薬を製造または輸入する75社に対して製造、輸入、流通できないように指示しており、薬品の回収及び廃棄処分の結果を9月末まで食品医薬品安全庁に報告するようにした。

風邪薬を服用する患者たちは処方を受けるか、購入した風邪薬のうち、PPA成分が入っているかについて医者または薬剤師と相談しなければならない、と食品医薬品安全庁は付け加えた。

今回、危害性の調査を主導したソウル大学病院神経科の尹炳宇(ユン・ビョンウ)教授は「これまでPPA成分が含まれた薬を飲んでも、体内に蓄積されないだけに当時脳中風が発病しなかった場合は大きく問題はない」とし「しかしこれから風邪薬を買って飲むときは必ずPPA成分の含有可否を確認しなければならない」と注意を呼びかけた。

食品医薬品安全庁は「米国、日本がPPAと同一の成分である『ソイドエフェドリン』に代替しただけに、近くこの成分を風邪薬に使う案を検討する」と話した。

一方、これに対して、一部の製薬会社は「もう数年前からPPA成分を他の成分に替えた」とし、食品医薬品安全庁の調査に反発している。

また、各製薬会社はブランドマーケティングに注いだ既存投資を認めてほしいとし、PPAを他の成分に替えた製品を出す場合、同一の製品名を使用できるようにしてほしいと、食品医薬品安全庁に要請した状態だ。

食品医薬品安全庁は、これに肯定的な方向に検討しているが、各製薬会社との協議を経て、関連規定を改正しなければならないし、PPA成分の含有製品に対するリコールが完了する9月末以降になって措置が可能になり、多くの有名な風邪薬が一応影をひそめるものとみられる。



李泰熏 jefflee@donga.com