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ロシア、大規模軍事演習

Posted June. 18, 2004 22:34,   

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ロシア軍が旧ソ連崩壊後初めて、ヨーロッパ地域の兵力を極東に迅速移動させる機動演習を実施し、米国と北東アジア諸国を緊張させている。

中国京華時報は18日、「ロシアが中国と北朝鮮の接近地域である極東の沿海州で、15年ぶりに、最大規模の軍事演習をしている」と重要記事で報道した。

▲極東地域の紛争の介入が目的〓6日に開始され、来週ピークに達する今回の演習の名称は、「機動(Mobility)2004」。ヨーロッパ地域(ウラル山脈西側)に駐屯している兵力が輸送機に乗って、1万km以上を飛行して極東に迅速配置される概念だ。

ロシアのセルゲイ・イワノフ国防相は、「特定国家を狙った演習ではない」と解明したが、専門家たちは韓半島または中露、日露国境地域で紛争が起きる場合に備えたこととみている。

今回の演習はアナトーリー・クワシュニン参謀総長が直接指揮奉を取り、来週にはブラジミール・プーチン大統領がイワノフ長官を連れて極東を訪問、演習を参観する予定だ。機動演習にロシア首脳部が直接出るのは稀なことだ。

今回の演習は3段階で進行されている。

ヨーロッパ地域軍を極東に迅速展開する第1段階演習は6日始まって18日完了した。これと同時に、ウラル軍管区の空輸部隊と機械化歩兵部隊、北海艦隊傘下海兵隊など兵力800人と装甲車100台が、軍用機47台と民間輸送機2台に積まれて沿海州のウラジオストック近所のウスリスクに移動した。

21〜25日に実施される第2段階演習では、空手された兵力が極東軍管区の兵力とともに、大規模な実戦演習を繰り広げる。仮想の敵を対象に敵の後方空中浸透と海岸上陸演習も行う。テロ集団の襲撃に備えた通信および道路網安全確保演習も一緒に進行する。

内容の知られてない第3段階演習は26〜30日に実施される。

▲軍事強国復帰への信号弾か〓旧ソ連崩壊後、ロシアは経済難のため10年以上も大規模軍事演習ができなかった。冷戦時代、全世界を舞台に米国と対決した軍事戦略を縮小し、ロシア本土と独立国家連合(CIS)など周辺同盟国の安保を維持するのに力を注ぐしかなかった。

しかし、最近、経済が回復し、プーチン大統領の安保に対する意志が強まるにつれ、大規模軍事演習が再開されている。周辺諸国は、旧ソ連のように国際紛争に介入できる能力を再び回復しようという意図ではないかと懸念している。

ロシア軍は今回の演習とは別に、ヨーロッパ地域でも22〜25日、テロ集団の襲撃による大規模人命殺傷および環境災難を上程した「カリニングラド2004」演習を実施する予定だ。イワノフ長官は最近、「8、9月にも例の無い性格の大規模演習を実施する予定だ」と発表し、関心を集めている。

ロシアは2月にも、地上軍と空軍、海軍、戦略ロケット軍、宇宙軍まで総動員した大規模立体演習を実施し、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験をしたことがある。



黃有成 金起顯 yshwang@donga.com kimkihy@donga.com