「健康保険料3万5890ウォンを払えずに滞納したら、保険料が3万7680ウォンに飛び上がった。単に数ヵ月滞納になっただけなのにそんなに多くも払らわなければならないのか納得がいかない。就職できずに1年5ヵ月、その日その日の暮らしが苦しい」
上は健康保険料滞納者のチョン氏が29日、健康保険公団のサイバー窓口の掲示板に載せた文章の一部だ。景気低迷が長引き、健康保険公団に保険料を直接支払う地域加入者の滞納金額が大きく増加している。
公団は6月末現在、169万余世帯が健康保険料を3ヵ月以上滞納しており、滞納金額はおよそ8195億ウォン(累積基準)にのぼると30日、発表した。
今年の1〜6月に健康保険料を3ヵ月以上払わなかった滞納者は20万余世帯にのぼり、滞納金額はおよそ958億ウォンに達するものと集計された。
去年は2001年末に比べ滞納世帯が12万余世帯減り、金額もおよそ403億ウォン減少したのとは正反対の現象である。去年の健康保険料滞納額の徴収率は99.8%で、公団設立以来最高値だった。
公団によると健康保険料を3ヵ月以上払わない場合、健康保険の恩恵を中断するという規定によって、約152万世帯は健康保険を適用されない。1世帯に平均2人が暮らすと想定しても300万人以上は保険料を滞納しており、健康保険の恩恵を与えられない。3ヶ月以上滞納世帯のうち、約17万世帯は滞納された健康保険料を分割納付しているため、健康保険の恩恵を与えられる。
公団の関係者は「地域加入者はだいたい子どもの学費や電話料金を先に払って健康保険料を払うかどうかを決める。今年になって暮らしが苦しくなり、滞納世帯が増えているようだ」と述べる。
公団は去年11月から使用限度額を縮小するなど、クレジットカードに対する規制が強化されて以来、健康保険料の滞納額の徴収率も大幅に落ちたと説明した。
異鎭 leej@donga.com