世界情報技術(IT)市場が今年は4.5%に、来年は5.7%成長するとの予測が出た。
これは90年代後半のような爆発的な成長ではないが、最近停滞していたIT市場の景気が回復しつつあるという見通しであるため、業界は注目している。
ドイツテレコム社(DT)やテリコムイタリア社など欧州の通信会社が参与する欧州情報技術観測所(EITO)は26日、世界IT市場の規模が02年の2兆1530億ユーロから今年は2兆2500億ユーロと、4.5%成長すると予測した。
来年は2兆3780億ユーロと5.7%の成長率を見せ、緩慢な回復傾向を見せるとの見解を明らかにした。
EITOは、IT市場が成長傾向をリードする国として、中国や日本を除いた、韓国などのアジア諸国や中部欧州、ラテン・アメリカ諸国などを挙げた。これらの地域でIT関連の消費が増加すると見ている。
EITOのロレータ管理局長は、「IT市場は現在最初の成長期を終えた後、二度目の成長期を待っている」と述べた。
90年後半の強力な市場開放政策と携帯電話の拡散、ミレニアム・バグ(Y2K)問題などが最初の成長期をリードした主要要因で、超高速インターネット、無線ネットワーク、音声認識技術などが二度目の成長期をリードするだろいうのがロレータ局長の見通しだ。
羅成鎏 cpu@donga.com